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シュトックハウゼンのオペラ

リンカーン・センター・フェスティバルで、もう一つ演目を観ました。

シュトックハウゼンの「Michaels Reise um die Erde」。


私はこのオペラについて、全く予備知識がなく、知らないので観ておきたい、という程度でチケットを購入していたのですが...

この作品は、シュトックハウゼンが20年以上かけて作曲した大作オペラ「Licht-光」の一部。

オペラ「Licht-光」は、月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日、日曜日、と7つの構成で、全部を演奏すると20時間以上になるのだとか。

今回の作品は、一番最初に作曲された「木曜日」の演奏でした。

「Licht-光」は、3人の主要キャラクターが中心となっていて、ミヒャエル、ルツィファー、エーファの3人。

大天使ミカエルと、ミカエルの双子の兄で天界に反旗を翻したといわれるルシファーと、蛇に化けたルシファーが知恵のリンゴをすすめて食べたといわれるイブが主要キャラクター???

なんだかすっごいオペラみたい。

しかもリンカーン・フェスティバルのパンフレットの写真はこんなの。
Michaels 1

よけいにわけわかんない。

「木曜日」はミヒャエルが主人公の日。

シュトックハウゼンは、曜日ごとにテーマの色も決めているらしく、リンカーン・センターから前日に届いていたE-mailには、彼のビジョンを敬い、このオペラのテーマ「青」をまとって来てください、と書かれていて...

なのに私ったら、メールを読んでなくて、当日劇場へ行く直前にこの一文を読んで、愕然。

この日の私の服装は黒のトップに赤っぽいスカート。え~ん、そんな大事なこと、もっと目立つようにメールしてくれないと、読まないよ~っ。

でも劇場へ行ったら、「青」を着ている人のほうが断然少なかった。
(でも折角だから、ちゃんと「青」を着て参加したかったな~。)


っと、前置きが長くなりましたが、このオペラ、普通のオペラとは全然違いました。

歌手がいないオペラなのです。

ミヒャエルを演じるのはトランペッター。

ミヒャエル役のMarco Blaauwは、宇宙飛行士さながら、
Michaels 2

こういう装置に括り付けられ、グルングルンと回りながらトランペットを吹きます。
Michaels 3

一応音楽の流れだけは頭に入れていたものの、2幕目のDeparture(ミヒャエルの地球一周旅行)で、ミヒャエルはニューヨークや日本へ行くのだけど、音楽がとっても複雑で、どの曲がどこなのか、よくわからないまま終わっちゃいました(涙)。

この作品は絶対に予習していないと私のようなものにはついていけない。

トランペットの音色はとってもきれいだったのだけど、
Michaels 4

予習不足のため不完全燃焼で終わりました。クスン。

まっ、こんな日もあるさ。

それにしても、こんなオペラもあるのか~。

オペラは本当に奥が深いです。こんなのMETじゃ、上演されないだろうし、こういうのが上演されるのも、リンカーンセンター・フェスティバルのいいところ。いい勉強になりました~。

このオペラ、内容が内容だけに、いつかきっと理解したいと思います。

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オペラ 「エジプトのモーゼ」

ニューヨークのオペラというとメトが有名だけど、実はNYシティ・オペラっていうのもある。

NYシティ・オペラは保守的なメトとは対照的に、前衛的なプロダクションを上演したり、なかなか上演されない演目を上演したりして、オペラ好きな人に人気のあるオペラ座だ。

つい数年前、リンカーンセンターにあるメトの隣の劇場から、ブルックリンにあるBAMに拠点を変えたNYシティオペラ。だけど今シーズン2演目をマンハッタンにあるNYシティ・センターで行い、演目のひとつがロッシーニの「エジプトのモーゼ」ということで、面白そうなので行ってきた。

Moses in Egypt 8

「エジプトのモーゼ」は題名の通り、ユダヤ人の”出エジプト”を描いた作品。

この民族同士の争いのストーリーなかに、エジプトの王子とユダヤ人の娘の民族を超えた恋物語をからめ、ドラマチックに仕立てている。

「エジプトのモーゼ」は1818年にナポリで初演であったが、1827年のパリ上演のために「モイーズとファラオン(Moise et Pharaon)」というタイトルで改定されている。フランス版は、グランド・オペラの構成要素で大きな合唱団やバレエ団を持つ劇場はいいのだろうが、小さめの劇場だとイタリア版のほうがしっくりくる。

今回のNYシティ・オペラはオリジナルのイタリア版「エジプトのモーゼ」の上演で、NYシティ・センターという比較的小さな劇場にはぴったりの舞台であった。


今回のオペラ、とっても面白かった!

舞台はシンプルでほとんど小物がなし。どうしたかというと、映像を上手く使うんですね。

その映像が実に幻想的で美しい。
Moses in Egypt 1

映像を見ながら、思わず砂漠を旅している気持ちになりました。
Moses in Egypt 6

現代だから出来る舞台ですね。
Moses in Egypt 7-1

キャストも皆よくって適材適所。
Moses in Egypt 2

こういうオペラはシティ・オペラならでは。

こんな舞台ならまた観たい!

メトとはまた違う面白さを満喫しました!

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オペラ 「ジューリオ・チェーザレ」その2

ナタリー・デセイのファンの私は、一度だけでは見逃したり、聞き逃したりするといけないから、同演目の翌週のチケットもゲットしていた。

...なんだけど、翌週の4月9日、幕が上がる前に、アナウンスメントが...。

これって間際のキャスト変更の不吉なアナウンスメントなのよね...。誰が歌わないのよっ。

”ナタリー・デセイが病気のため歌えません”

で、場内が一瞬シーンと静まり、そしてザワザワとざわつきました。

そうよっ。私は彼女を観に来たのよ~っ。

で、彼女の代わりにDanielle de Nieseが歌う、との発表。
Niese-Danielle-01.jpg

この代役の発表にメトの聴衆からはちょっとした拍手がでた。

なんでも彼女はだんなさんとバケーションのためこちらに来ていて、メトにも顔出しをしていたそうで。バケーション中なのに、代役を、と当日頼まれてOKしたらしい。

メトって本当にラッキー。

彼女は今回のDavid McVicarのプロダクションを以前に歌ったことがあって、っていうか、2005年にこのプロダクションの初演を歌ったのが彼女で、彼女のキャリアがブレークしたのがこのオペラ。(←っていうかこれは後で知ったのだけど)

ナタリー・デセイの代わりで、メトの聴衆が納得する人、って早々いる訳じゃないのに、この舞台のオリジナルキャストが代役とは、やっぱりすごいわよね~。


でもいくら彼女がオリジナルキャストでブレークしたといっても、4月4日のデセイのレビューはすごく評判がよくって、聴衆もそうとう期待して来ていることは確か。

Danielle De Niesseはツイッターで、

”Fear. Jumping head first into a running show without rehearsing w/ cast or orch. #iMustBeCrrrrrazy! May the gods be w me. & the force too. (おそろしいわ。キャストやオーケストラとのリハーサルもなし舞台に立つのよ。私はクレイジーだわ。神様見守っていてね)”

とつぶやいていたらしい...。


そんな火曜日のパフォーマンスだったが、やっぱり舞台人って肝が据わっている、というか、すごいですね。
Giulio Cesare Day 2 -2

リハーサルなし、なんて思えないほどすごくいい舞台でした。
(入浴シーンのあと、着替えのところでちょっとハプニングがありましたが...)

私はデセイが出ないなら、途中で帰ろうかな~、なんて思っていたのですが、1幕を観て、ぜ~んぶ観よう!と決心したくらい、よかった。

Daniellaって、肌が浅黒くって、目がパッチリしていて、彼女の風貌が我々が抱くクレオパトラのイメージに近い人なんですね~。

で、チャーミングで、コケテッシュなところもあって、でも切々と胸のうちを歌う情緒も兼ねそろえている。

デセイとはちょっと違ったエネルギーとトーンを持っていて、あ~、こういうクレオパトラもいいかも~、って思わせるような舞台でした。

オペラってたった一人のキャストが代わるだけで、こんなにも別物になっちゃう、っていういい例でした。

きゃ~っ、すっごく得した気分。


これは私にとって、ちょっとしたご褒美舞台でした。


Giulio Cesare Day 2 -1

この日の拍手は彼女に捧げます。

(彼女のクレオパトラに興味のある方はこちらをどうぞ → Danielle De Niese

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オペラ 「ジューリオ・チェーザレ」

オペラシーズンも残るところあと一ヶ月。

早いものです。

先日は、楽しみにしていたヘンデルの「ジューリオ・チェーザレ(Giulio Cesare)を観てきました。行ったのは、オープニングナイトの4月4日。

これは今年の新プロダクションであること、そしてソプラノがナタリー・デセイということで、とっても楽しみにしていたもの。


ストーリーはシーザーとクレオパトラの物語で、シーザーと手を組み、弟のプトレマイオスから政権を奪い、一国の女王に君臨する、いわばクレオパトラの人生の絶頂期を描いたもの。

そのクレオパトラをナタリー・デセイが歌い、シーザーをカウンターテナーのデイビッド・ダニエルが歌いました。

プロダクションは実によく出来ていました。

アレキサンドリア風な柱が左右にそびえ、遠くに海が見えたり、ドレープを上手く使ったり。個人的に好きでした。

衣装は基本的にモダン。
Giulio Cesare 1

でも違和感は感じない。それどころかデセイにはよく合っていたと思う。


私はバロックの時代の音楽がなぜか好きで、とても心地よい。

でも人にとってはゆったりとしているし、アリアっぽいものがないため、退屈だったりで、嫌いな人は嫌いだと思う。現に一幕や二幕で帰っちゃう人も結構いたし。

私は、クレオパトラとシーザーの話なんで、あんまり馴染みのないオペラだったのに、あらすじは一度読んでストンと頭に入ったし(珍しい!)、字幕もあまり見ずに、音楽と舞台に見入ってました。

やっぱりこの時代の音楽が好きなんだな~。


デセイの声は透き通るようなクリアな声で、しかも一筋通ったリンとした気品がある。それがクレオパトラというキャラクターと重なり、とてもよかった。私は彼女の声、好きです。

しかも彼女は悲劇も喜劇も出来る人で、というか演じることの出来るオペラシンガーなので、ヘンデルのユーモアとシリアスな部分を上手く演じわけ、とびっきり素敵なクレオパトラを演じていた。

途中踊りのシーンなんかもあったのだけど、実にチャーミングにこなしていた。
Giulio Cesare 5

シーザー役のデイビッド・ダニエルは、メトのような大きなステージだと声量が少し足りないような気もするけど、彼のような人がいるからこそ、今こういう舞台が楽しめるのよね~。特別な才能を持った人だと思います。

他の脇役も実によかった。

プトレマイオス役のChristophe Dumaux。彼もカウンターテナーなんだけど、きっとこれから大活躍して、彼もシーザーなんかも演じていくのだと思う。彼の声はデイビッド・ダニエルよりも透き通った声をしていて、力強く、少年ぽい声質を持っている。

しかも今回は舞台上で宙返りや、半裸のセクシーな衣装で聴衆を魅惑したり、と、悪役ながら大活躍。彼の声も好きな声。今後の彼に期待したい。

ポンペイの未亡人コルネーリア役のPatricia Bardon、彼女の息子セスト役のAlice Cooteも光っていたし、アッキレ(アキレス)役のGuido Coconsoloもとてもよいメトデビューを飾っていた。


あと、演出でひとつ。

クレオパトラの入浴のシーンがあるんだけど、そのシークエンスが実に上手く出来ていた! 入浴後着替えるシーンまで続くのだけど、あの一シーンを歌いながら演じるなんて、すごい! 私なんて途中で頭がこんがらがりそう。

実に素敵な舞台でした!

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ドミンゴ様がジェルモン役デビュー オペラ「椿姫」

今年のメトの話題の一つが、ドミンゴ様がジェルモン役をデビューされることだった。

プレイビルによると、ドミンゴ様は1970年に「椿姫」ではじめてのアルフレードを歌い、その後43年間で47の演目をこなしている。

最近声が低くなったドミンゴ様は、バリトンの役もいくつかこなしているのだけど、今年はじめてメトで、「椿姫」のアルフレードの父親役、ジェルモンを演じる。

ドミンゴ様は現在72歳。

この歳で(失礼!)まだ新しい役に挑戦し続けるなんて、本当にすごい。
っていうか、現役でまだバリバリ活躍されているのは素晴らしい!!


私はこの記念すべきイベントを楽しみにしていたのだけど、チケットをちょっと買い遅れたら、いつもの安いお席が全演目全席ソールドアウト。

詰めが甘かった。皆さん、思いは同じだったのね。泣く泣くいつもよりもずっと高いお席のチケットを買うはめに

ウィリー・デッカーのこの舞台は、最初に観たときよっぽど歌手がよくないともう観なくていいよな~、なんていっていたのに、今回で3回目。きっと今回椿姫を観に来ている人たちも同じことを思っている人は少なくないのではと思う。

でも結果、やっぱり観て良かった


2幕目、ジェルモン演じるドミンゴ様が舞台に登場したら、こともあろうか彼が舞台に出てきただけで拍手があがった。やっぱり皆さん、ドミンゴ様を目当てに来ていたのね~。

「椿姫」と言えば、名盤Franco Zeffirelli監督、Teresa Stratasがヴィオレッタ、ドミンゴ様がアルフレードのこのDVD。
Traviata.jpg

これは何度観たことか。

このときドミンゴ様はもうすでにアルフレードとしては歳を重ねすぎている、と思われていたらしいが、それから30年たった今、彼はお父さん役にチャレンジ。

う~ん、時の流れを感じます。

でもこういう彼の変遷を間近で観て来られたなんて、幸せだなぁ、なんてしみじみ思いながら舞台を観てました。

もともとテノールなので、バリトンにしてはちょっと声が高いのですが、彼の声量の豊かなこと。パワフルなのは声だけでなく、彼の場合圧倒的な存在感があるんですね。

今回はステージに近い席だったので、彼のパワーと存在感に圧倒されました。彼がいるだけで場が重厚になる、そんな感じです。


てな感じで、ドミンゴ様目当てに行ったわけですが、ヴィオレッタ役のDiana Damrauがまたよかった!

前に何度もこのプロダクションについて書いていますが、このプロダクションで女性がでてくるのはヴィオレッタと女中アンニーナだけ。

ヴィオレッタにフォーカスした舞台だけに、たとえドミンゴ様がカリスマで舞台を引き締めても、ソプラノがだめだとどうしようもない舞台なんですね~。

でも彼女のヴィオレッタは光ってました!
La Traviata 1

今年リゴレットの新しい舞台でジルダを演じた彼女。その時もなかなかよかったのですが、今回のヴィオレッタはもっともっと複雑な役。

彼女は彼女らしいアプローチのヴィオレッタを演じ、歌い方も丁寧でヴィオレッタの情感を歌いわけ、エネルギー溢れるすばらしい舞台でした。

オペラの後、外を出ると雪。

でも心はホッカホカで、舞台の熱気にあてられ、足取り軽くオペラ座を後にしました。


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マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

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