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不完全燃焼で終わったMET 2013-2014シーズン

2013-2014年のオペラシーズンも終わり、ABTのバレエシーズンが始まっています。

今年こそは観た演目を全部ブログに書きとめようと思っていたのだけど、今年に入って挫折。

全然ブログにアップできてませんでした。

でも今シーズンは観た演目すべてよかった!! 本当にいいシーズンでした。


と終わるはずだったのですが。。。


私の今シーズン最期の演目はロッシーニの「La Cenerentola」でした。

取っていたチケットは、この演目のシーズン初演の日。 お目当てはフローレス様。

ああ、なのに。。。

キャストチェンジがあったなんて知りませんでした。

METに着いて入り口のボードをみると、王子ドン・ラミーノ役がダブルキャストになっている。
R0010682_convert_20140515103532.jpg

へ~っ。ダブルキャストだったんだ~。

な~んて思っていたのですが、席についてプレイビル(パンフレット)を開けてビックリ。

フローレス様の名前がなくなっている。

え~っ。チケット買ったときはフローレス様だったのに、いつキャストチェンジしたのよ~っ。


今シーズンは彼を観れるのはこの演目しかなくて、ずっと楽しみにしていたのに。。。 どうやら4月はじめにフローレスは最初の3公演を降りたらしい。しっ知らなかった。。。

でも代わりのJavier Camarenaはなかなかいい声をしていてそれなりによかったのです。指揮者のファビオ・ルイジのまとめるオーケストラの音も心地よく、それなりに満足しました。


でもフローレス様を見たい。。。

普通ならここでもう一度チケットを買いなおすところなのだけど、彼の舞台の時はちょうどクレンズ中でした。尿意や便意をこらえながら(笑)オペラを3時間半鑑賞する勇気はなく、泣く泣く今年の舞台はあきらめたのです。。。


だがしかし。

友人のデイビッドがみたLa Cenerentolaはフローレス様の舞台で、彼は舞台のあと興奮した様子でテキストを送ってきました。

”フローレスがアンコールをしたよ!”

ん、まぁ。アンコールですって???

私は一度フローレスがアンコールを2度もした舞台を見たことがあります。彼の伸びる艶やかな声に魅了された観衆は拍手をやめず、アリアをもう一度歌ったのですが、その後も拍手が鳴りやまず、さらにもう一度アンコールを歌ったっていう、すごい舞台があったのですが、それを思い出させるようなことがあったなんて!!!

それを知らなきゃ、それなりにいいシーズンで終わった2013-2014年。

ああ、なんてミスをしてしまったのだろう。

ってことで、ちょっと心残りな終わり方をしてしまったシーズンでした。

R0010679_convert_20140515103931.jpg

そのフローレス様の美声はこちらをどうぞ。

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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

     

オペラ 「ウェルテル」

ここで旅の話しはちょっと休憩して、別のトピックを書きたいと思います。

最近観たオペラの中でピカイチだった「ウェルテル(Werther)」


このオペラはゲーテの「若きウェルテルの悩み」を基にしたオペラで、作曲家はマスネ。そう、フランスの作曲家が作曲しています。

思いっきりロマンチックなストーリーに、フランスのスコアが付いたらどんなものになるのか、それをカウフマンが演じたらどうなるか、とても楽しみにしていました!


ウェルテルの物語って、私的にはちょっと好きじゃない話でして。

多感な青年詩人のウェルテルは、大法官の娘で従兄弟のシャルロットに恋心を持っているんですね。で、二人で舞踏会に行く機会があるのですが、そこで彼女には亡き母が望んだフィアンセがいることが判明。
Werther 4

その後彼らは結婚するのですが、ウェルテルはあきらめることが出来ない。人妻になったシャルロットにもう一度自分の気持ちを伝えるのですが、
Werther 3

拒絶され旅に出る。

それでも忘れることができなかったウェルテルは彼女の元に戻ってくるが、思いはかなわず自殺する...


今ではストーカーと言われてもおかしくない状況なのだけど、救われるのは、実はシャルロットも彼のことが好きだった、ということ。それでも亡くなった母親の望みとならば逆らえず、自分の気持ちを押し殺して別の男性と結婚してしまうところが時代なんでしょうね。


こういうある意味超ロマンチックなストーリーをマスネが曲にすると、優美の極致!

通常ならば”メソメソしてんじゃないよ!”て叱咤激励してしまいそうな浮世離れしたロマンティストのウェルテルに、気が付いたら感情移入していました。

まぁ、それもそのはず。

ヨナス・カウフマンのウェルテルが素晴らしかったから!

カッコいいのにちょっと秘めたところがあって、陰のある男。それがピッタリなのです。もしもこの役を力強い情熱的なテノールが歌ったら、だいなしなのです。

カウフマンのちょっと病的な感じで、一途で、彼女しか見えていない!ウェルテルを観ていると、”ああ、そんなに彼女のことを思っているのね”と共感すら感じてしまう。

カウフマンは、数年前のヴァルキューレでジークムントを演じた時に私のハートの矢が刺されたのですが、その後のファウストはイマイチで、去年のパルジファルは素晴らしかったのだけど、今回の役はカウフマンの魅力が十二分に引き出された当たり役だと思いました。

カウフマンってちょっと声がつまった感じがしたり、声量が少なかったりするのですが、今回のメトでも最初そんな感じがしたのですね。でもだんだんと声がよくなって、1幕目の後半から目が離せなくなっていました。

彼の舞台って、歌と表情と体での表現とがピッタリとマッチした時にとんでもないところへ昇華する、って感じるのですが、そんな舞台でした。

最後のシーンなんて、彼のかなわなかった恋と選択に、うっすらと涙が浮かぶほど。
Werther 1

舞台はとてもキレイで全体的にはいいのですが、ちょっといろいろと説明しすぎている、っていう批評には同感です。そこまで表現しなくても、マスネの音で十分なのでは、と感じたところがいくつかありました。

シャルロット役のソフィー・コッシュは過去カウフマンと同役を共演しているそうで、息があっててよかったです。

フランス人指揮者、Alain Altinogluの奏でるマスネは甘美な世界。

これは最近観たオペラの中でも忘れられない舞台でした!

もしかするとHDで鑑賞する場合彼のクロースアップも観られるので、「ウェルテル」のHDはかなりいいかも(期待値大)です。

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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

     

オペラ 「こうもり」

このブログは予約投稿でアップしていま~す。

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久しぶりのオペラネタです。

今シーズンの新プロダクションの「こうもり」。

メトの恒例でニューイヤーズ・イブの新プロダクションのプレミエとして登場したのがこの作品です。


今回のプロダクションでは、設定を1899年12月31日、世紀末のウィーンにしています。で、劇作家カーター・ビーンが英語の台本を制作。ってことで、英語のオペラでした。

この英語の台本がイキで、現代っぽくされていてとても愉快でした。

世紀末ウィーンが舞台なので、一幕目はクリムトっぽい絵が飾られ、赤をふんだんに使ったセット。
Die Fledermaus 5

ニ幕目はゴールドを基調とした豪華なセット。
Die Fledermaus 4

Die Fledermaus 7

三幕目は黒をベースとしたセット。
Die Fledermaus 6

舞台がとっても華やかでいい!

「こうもり」って、ヨーロッパでは大晦日の恒例の上演となっているけれど、ゴージャスで笑いがいっぱいの新しいメトの舞台は、これから大晦日の恒例になってもおかしくない舞台でした。

ロザリンデ演じるスザンナ・フィリップスはキャストの中でも光ってました。
Die Fledermaus 2

年明け一番のオペラが華やかな喜劇ってことで、ウキウキ、ゲラゲラ笑いながら楽しめたのは幸先よさそうです。


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ヴェルディの最後のオペラ 「ファルスタッフ」

今シーズンは、私的に今のところはずれのなかったメトのオペラ。

今回はヴェルディの最後のオペラ「ファルスタッフ」を観てきました。

今シーズンの「ファルスタッフ」は新プロダクションなのに加えて、指揮者がマエストロ・レバイン!! というので、見逃さないわけがない。

マエストロ・レバインは、今回のプロダクションのプレミエまでで「ファルスタッフ」を55回も指揮していたのだとか。

ファルスタッフ役はイタリア人バリトンのNicola Alaimo。彼の演じる役は「ファルスタッフ」そのもの。
Falstaff 2

アリーチェ役のAngela Meaade,クイックリー夫人のStephanie Blytheもすばらしく、アリーチェの娘ナンネッタのLisette Oropesaは清々しく可愛らしい娘を演じていて、アンサンブルも観ていて楽しい。
Falstaff 3

Robert Carsenの新しいプロダクションは、1950年代のロンドンに設定を変えているのだけど、よく出来た舞台だと思いました。


ところで、このブログの題名にも書きましたが、「ファルスタッフ」はヴェルディが生涯作曲した27曲中最後のオペラです。

人間ドラマが好きで、ずっと悲劇を題材としたオペラを書き続けてきたマエストロが作曲した最後のオペラが喜劇でした。

民族の対立や自分の立場から生じる、義務、犠牲、我慢、所有や名誉欲、恋愛や打算をずっと描き続けてきた巨匠が最後に行き着いたのは、そういった欲望や思い込みから解放された自由の身のファルスタッフだったのは、とても興味深いことです。

この自由人ファルスタッフに自身を重ねていたのでしょう。

自分を押さえつけるたくさんの感情を経験して、それにインスパイアされて数々のオペラを作曲してきたのだけれど、彼が最後にたどりついた境地は、好きなことや、やりたいことを、楽しんで経験する自由な境地

ヴェルディがたどり着いた世界は苦しみではなく、笑い溢れる世界だったのです。

このオペラの最後は「世の中はすべて冗談」というフーガでオペラはしめられるのですが、♪世の中はすべて冗談。人はふざけるために生まれた。誠実もあやふや、理性だってあやふや♪というような歌詞。

私たちの魂が、この地球上で「経験するため」に舞い降りてきた、とするならば、義務や犠牲、我慢といった状態を通して経験するのではなく、愛や感謝、楽しみといった感情を通してでも同じ経験ができる、っていうイマドキのスピリチャルな考えを、ヴェルディは120年前以上に気付いていたのでしょうね。


実は明日の大晦日はとある場所でカウントダウンをする予定なので、これが今年最後のブログとなります。

ということで、このブログを読んでくださる皆さんも、新しい年が、愛や感謝、楽しみや笑いに溢れる年になりますように

どうぞ良いお年をお迎えください。


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オペラ 「影のない女」

とっても楽しみにしていたリヒャルト・シュトラウスの「影のない女」。

前回メトで公演されたのは2001年 2003年のこと。12年 10年ぶりの公演です。
(今のプロダクションが初演されたのが2001年でした)

私にしては珍しく、このオペラのことはよ~く覚えていて(笑)、セットとかも結構好き系だったし、シュトラウスらしいメロディアスな音楽だったのを記憶していました。

が、今回は指揮者もキャストもいいときている!

期待度大で、この演目を観てきました。


感想はですね~、期待を裏切らない、すばらしい出来でした!!


指揮者はVladimir Jurowski(ユロフスキ)。彼の指揮するメトのオーケストラは別物になっちゃってました。オーケストラの音って、指揮者でこんなにかわるものなんですね。メトのオーケストラだけを聴くためにメトに行ってもいいくらいすばらしかったです。

歌手はというと、まずは皇后役ののAnne Schwanewilms(シュヴァネヴィルムス)。彼女の演じた皇后は高貴で、うっとり。
Die Frau 3

霊界の娘が白いかもしかに姿をかえて遊んでいる時に、彼女は狩りに来た皇帝に捉えられてしまいます。が、美しい女の姿に戻った彼女は皇帝と愛し合い、結婚をし、皇后となります。でも人間ではない彼女には影がなくて、子供を宿せない。影を得るために人間界へ降りていき、影を売ってくれそうな貧しい染物師バラクの家へ行きます。

なのですが、皇后は、この夫婦から影を奪い取ることを最終的にはためらいます。

皇帝への愛と、自分の欲しいものを貫くために犠牲となる人たちのはざ間で、決断を下すのですが、その心の動きをすばらしく表現していました。

役の変容をすばらしく具現していたというと、もう一人、バラクの妻役のChristine Goerke(クリスティン・ゴーキー)。
Die Frau 1-1

夫に不満を持ち、彼との子供を持つこともいやがる彼女は、魔法によってあらわれた若い男の姿をみて心が揺れたりするものの、最終的には夫の優しさや愛に気付く、感情の揺れる役。

そんな役を表現力豊かに歌っていて、彼女に感情移入してしまいそうでした。

彼女はニューヨーク出身なんですね。これからメトでの活躍が楽しみです。


さて、今回のセットは2001年にお目見えしたもの。

古さは感じないのですが、最近みないつくりなのでなんとなく新鮮に感じました。

霊界の世界を上階に、人間界を下階に持ってきて、セットを上下に上げ下げしたり。
Die Frau 2

お城のシーンは鏡張りでキンキンキラキラ、皇帝が石になる時は鏡のモザイクのようなこれまたキラキラ衣装を着たりしていてとても眩しかったりするのですが、霊界を光の世界として表現しているのはなんとなく理解ができます。
Die Frau 4

個人的に好きだったのは赤い鷹の舞うシーン。赤い鷹は人間が踊りで表現しているのですが、とっても幻想的。
Die Frau

最近のアブストラクトな舞台や、奇抜な発想の舞台が多いなかで、オペラに描かれている細部をよく吟味して創られた舞台をみると、しっくりくるし、ほっとするし、逆に新鮮に感じました。

ちょっと前まではこんな舞台づくりが多かったんですよね~。なんか懐かしさを感じました。


でもですね、気になるのは、こんなすばらしい舞台なのに、席が埋まっていなかったこと。

この作品はシュトラウスの中でも人気演目、というわけでもないですし、いわゆるスター歌手が出ているわけでもないのですが、ちょっと前だったらこの手のオペラはオペラ好きな人たちがたまらない演目で、私が座っている上の方の席は結構埋まっていたはずなんですね。

今年のメトは今のところ観た演目全てはずれなしなのですが、真夏の夜の夢も空席が目立ったし、ちょっとメト大丈夫?と心配になるほどです。

もともと観客の年齢層が高いのがオペラなのですが、今まで来ていた人たちが、ひとり減り、ふたり減りしているんじゃないか、と不安を感じます。なんかさびしいな~。


そうそう、最後にこのオペラのストーリーについて。

最近、アートの中にふんだんに織り込まれているスピリチャルなメッセージをたくさん受け取れるようになった気がします。

例えばこのオペラだと皇帝と皇后、バラク夫婦の愛についてを描いているのですが、

皇后は皇帝と末永く幸せに過ごしたいために、影を得る方法を聞きだし、人間から影をもらおうと下界に下りますが、自分の幸せのために他人を犠牲にすることをためらいます。

バラクの妻は、夫に不満を持ち、夫のふるまいで気に入らないことにイライラしているのですが、彼の彼女に対する深い愛情に気が付きます。

それぞれ「気付き」があり、自分の「ハートに従って行動する」ことで昇華されるのです。

人間が昔から変わらず持っているもの-「表現すること」「愛」は普遍で、どんな古い時代に遡ってもこの二つはどの時代にも見ることができます。

むかしから、人間に必要な生きかたや考えかたは形を変えてずっと語られているんだなぁ、とこのオペラをみて感じました。

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マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

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