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ドミンゴさまとオペラ「エルナーニ」

今年のオペラシーズンもあと一か月半となりました。

今シーズンもあと数回のオペラで私のシーズンが終わります。早いな~。

さて、先日はヴェルディの「エルナーニ」を観てきました。

これは2012年にも観ているのですが、プラシド・ドミンゴさまが国王ドン・カルロ役で出演されるので観に行ってきました。

最近のドミンゴさまはテノールではなくバリトン役を歌うのですが、今回もしかりです。

今日このオペラを書くにあたって2012年に観た自分の「エルナーニ」の感想を読んでみたのですが(こちらです)、2012年のオペラの感想を読んでみると、同じオペラなのにあまりにも感じたことが違って驚きました。

2012年の「エルナーニ」では主要登場人物のバランスがよかった、なんて書いていますが、だとすると今回は(私が)ドミンゴ様に集中するあまり、オペラが「エルナーニ」ではなく「国王ドンカルロ」のオペラになっちゃいました。(←あくまで私が観たオペラの比重ってことで)
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オペラってホント、面白いです。

ソプラノのエルヴィーラはアンジェラ・ミードと同じなのに、まったく別物のオペラでした。

このオペラはエルヴィーラを取り巻く男3人との四角関係のお話。

エルヴィーラとエルナーニは恋仲で結婚を誓っているのですが、

エルヴィーラの伯父がエルヴィーラとシルヴァとの結婚を画策して、シルヴァも彼女との結婚にやる気満々。

スペイン国王のドンカルロも彼女のことを狙っている、というありがた迷惑なシチュエーション。

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もうドン・カルロもシルヴァもエルヴィーラはほっといて、もっと自分のことを好きでいてくれる人を探そうよ!と思うのですが、なんとしてでも自分が欲しい女はどうしても自分のものにしたい、とそれぞれの男たちが思っており、話が進んでいきます。

まっ。そこはヴェルディ先生のお話なので、人間関係が複雑に絡み合いながら、愛と葛藤、仁義忠誠、国と自己犠牲、などなど人間の感情がいっぱいむき出し、オンパレード。

前回オペラを観たときはそれぞれのキャラに対し均等に感情移入をして観ていたですが、今回はいかんせんドミンゴ様がドン・カルロ役をやっているために、どうしてもドン・カルロに感情移入をしてしまいました。

ドン・カルロは神聖ローマ皇帝の座を得たかったのですね。

そして"富と権力を求めることの虚しさ"を知っていて、自分が神聖ローマ皇帝の座に選ばれれば賢明な統治をしようという考えを持っています。

そして自分が選ばれた暁には、王への反逆を企んでいたエルナーニをエルヴィーラの命乞いで許し、二人の結婚も認めます。

とてもノーブルなお方です。

そんな役がドミンゴ様の生き様と重なりました。

ホント、このオペラ、3幕目のここで終わればハッピーエンドなんですがね。

ヴェルディ先生はそれでは納得がいかず、4幕目の悲劇が続くのですが、

今回はドミンゴ様のおかげで国王ドン・カルロについてイロイロと思いを馳せるオペラ鑑賞となりました。


ドミンゴ様は今74歳なのだそうです。

バリトンにしては声は高いし、声量などはまだまだたっぷりあるものの、やっぱり声の艶とか伸びなんかが気になりますが、彼の持つカリスマ的スター性はまだまだ舞台を華やかにしています。

エルヴィーラ役のアンジェラ・ミードは力のあるソプラノで、一本筋の通った女性の役がぴったり。
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タイトルロールのエルナーニ役のFrancesco Meliは若々しい躍動感と一本気なところがいい感じで表現されていました。
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そうそう。

今回の指揮者はマエストロ・レバイン。

これも重要なポイントです。

マエストロ・レバインが指揮するヴェルディを、ドミンゴ様が歌う。

こんな夢の競演もあと何回聞けるんだろうな~。

こういう方たちが出演される舞台をライブで観れるのってなんて幸せなんだろ~、と思うと、思わずスキップしたくなる気持ちに駆られながら帰路につきました。

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”悲劇「カルメン」”の悲劇

昨日はMetオペラの”カルメン”の日でした。

今シーズンいっちばん楽しみにしていたのがこのオペラ。それはドン・ホセをカウフマンが演じるから。

今シーズンMetでカウフマンが歌うのは”カルメン”だけで、しかも2回のみ。その貴重な1回が昨日だったのです。

嗚呼しかし。

カウフマンはインフルエンザで降板でした。
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(ブログに載せようと、Metの入り口の看板の写真まで撮っていたのに)

さっき調べてみたらアナウンスメントは3月2日にされていたんですね~。知りませんでした。


私はワクワクドキドキしながらMetに行き、”カルメン”なんであらすじも読まなくていいし、Playbill(パンフレット)はしまっちゃお~、としたときに、パンフレットの隙間から、細長い白い紙がはみ出ているのを見つけました。

これは間際のキャストチェンジの不吉な白紙。

誰が変わったんだろうな~、と見ると、まさかのカウフマンではないですかっ。

思わず”オーマイガッ”と叫んじゃいましたよ。

私の叫びを聞いた隣のおばちゃんが、”あら、あなた知らなかったの~”と声をかけてきました。

彼女はこの日、ウエブサイトでカウフマンの降板を知ったのだとか。

このカウフマンの”カルメン”は早々に全席完売だったんですね。最近Metで全席完売になったことってあったかしらん。

その位ピンポイントで売れていたチケットで、なんでもチケットが$1000のプレミアムまで付いていたそう。

それが代役だとは。とほほ。

(通常代金を払った私がこんなにショックなら、プレミアム料金を払った人たちはもっとショックでしょうね。)

それでも、しらばらく”カルメン”を観てなかったので、とりあえず最初の幕間までは観よう、と腹をくくり観ることにしました。


で、結果はどうだったかというとですね~。

これがよかったんですよ。

まず”カルメン”役のElina Garanca、彼女が抜群によかった。
Carmen 2

イメージするカルメンそのもの。歌もめちゃくちゃ上手いし、パワフル。

そしてドン・ホセを誰が歌ったかというと、Yonghoon Leeという韓国人の歌手だったんですね。
Carmen 3
(なかなかのハンサム。長身でがっちりした体形なので、白人の女性の隣に立っても全く引けを取りません)

隣のおばちゃんに”彼を知っているか?”と聞いたら彼女も知らないという。

カウフマン目当てに来ている人たちの前でドン・ホセを歌う、って相当のプレッシャーだと思うんですよ。しかも決まったのが3月2日だったみたいなので十分なリハーサルもできてなかったでしょう。

舞台ではカルメンを縛った縄がほどけちゃったり、イロイロと細かいハプニングはあったようですが、なんとかおさまってました。

そして肝心の彼の歌ですが、これがですね~、なかなかよかったんです。

まだ粗削りのところはありますが、これから伸びるんじゃないかな~。

カルメン役のElina Garancaは、声量が大きくてものすごいパワフルな歌声をしているんですね。対してドン・ホセ役のYonghoon Leeも負けない位パワフルな声を持っていました。なんか昔のパバロッティみたいな響く太い大きな声です。

だから二人でデュエットなんてするとすごい音。

カウフマンってちょっと線の細い声じゃないですか。もしかしてElina Garancaと歌うと声が押されちゃうんじゃないか、って思いました。舞台上の声のバランスが悪くなっちゃうかも。

でね、Yonghoon Leeはちょっと声にむらがあるものの、高温とかとてもいい声だし、声に艶があるんですよね~。

しかも若いから、直情的なドン・ホセをそのまんまで演じても、”そうだよね~、こんな女に惚れちゃって、自分の人生が狂っちゃったら、そういう態度にでちゃうよね~”と観る者が納得しちゃうような雰囲気を持ってる。

ホント、オペラって実際に観ないとわからない。

キャストだけで選べない、っていうか、キャストでオペラが変わる、っていうのの典型的な日でした。

今朝ラジオで、”昨晩Metで、”悲劇「カルメン」”に悲劇がおこりました” な~んてニュースが流れて、カウフマンの降板の話があったんですが、全く昨日のパフォーマンスについては触れていませんでした。

でもね、”悲劇”に終わりませんでしたよ。いい舞台でした。

あ~。だからオペラってやめられない。

(カウフマンのキャストは3月7日のマチネにもう一度あります。この日の舞台はMetラジオでも生放送で聴けますよ~)

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オペラ 「湖上の美人」

今シーズン、と~っても楽しみにしていたオペラ「湖上の美人」。

この作品はロッシーニの作品で、オペラ・セリアの代表作。

このオペラを楽しみにしていたのはもちろん、ファン・ディエゴ・フローレス(Juan Diego Flórez)が出演するから

オペラ初演の2月16日のチケットを用意して、心身ともに準備万端で当日オペラハウスに向かいました(笑)。


「湖上の美人」、ものすご~くよかったです。

エレナ役のジョイス・ディドナートもすばらしかったし、
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フローレス様も絶好調。
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彼の脳天から突き抜けるような高いキーの歌声は、未だに脳裏に焼き付いているほど。歌声を聴いてこんなにときめく、っていうのは、フローレス様の声のなせる技です。


さて、この「湖上の美人」、私は初めて見るオペラでした。

舞台は16世紀半ばのスコットランド。

 湖のふもとで狩人のウベルトは、美しい娘エレナと出会い一目惚れをします。(オペラですね~(笑))

 実は狩人に扮するウベルトは、スコットランド国王のジャコモ5世で、狩人に身を隠していました。

 エレナの父はスコットランド国の反乱軍派。いわばジャコモ5世の敵。

 しかもエレナの父は反乱軍の首領ロドリーゴをエレナの結婚相手に考えていました。

 しかしエレナには好きな人、マルコムがいました。彼も反乱軍派。

 やがて反乱軍は敗北し、エレナの父もマルコムも捉えられます。

 以前エレナは、ウベルト(ことジャコモ5世)から指輪を預かっていて、何かあったら王から授かった指輪を持って宮殿にくる ように、と言われていました。彼女はその言葉を信じ、宮殿に行きます。

 そこでエレナはウベルトが国王であることを知ります。

 が、エレナは父とマルコムの釈放を国王に訴えると、彼はエレナの父親の釈放を許し、最終的にはエレナとマルコムの結
 婚を祝福します。


。。。というのがざっくりとしたストーリー。


オペラってドラマが多くて、嫉妬だの奪い合いだの裏切りだのが多いんですが、このオペラのストーリーはもっと釈然としてすっきりとしていて一本筋が通っているように感じました。

エレナを中心に3人の男がトライアングル関係になっているものの、

エレナはウベルトにきっぱりと自分には好きな人がいる、と伝え、

ウベルトは国王という立場にいながら、権力で彼女を自分のものにしようとはせず、彼女の心が自分にないとわかると(かなり彼女にせまりはしますが←オペラだし)身を引いて、自分が一度好きになった彼女に何かあったら助けようと手をさしのべ、実際彼女が助けを求めた時に、ちゃんと助けてあげるのですね。

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このオペラの作曲されたのって1819年。

この後の19世紀後半のオペラのストーリーって、もっともっとドロドロしたものが多いのに、19世紀前半で、こんなにリベラルな登場人物が活躍しているオペラがあったなんて、観ていてホント~に胸が熱くなりました。

フローレス様がウベルト(ジャコモ5世)役を演じているってこともあって、かなりひいき目で彼の役を観ていましたが、フローレス様も超カッコいいし、ウベルト(ジャコモ5世)のキャラクターも男らしくてカッコいいやんけ~。
(そんなカッコいい役をフローレス様が演じ、歌われるともうたまりません)

こんな国王だったら国民は幸せだろうし、女性も自分の意見がはっきり言えて、好きな人はこの人でこの人と結婚する!なんて言える世の中は平和です。

オペラの世界ではありますが、設定の16世紀が仮にこんな時代だったら、その後私たちの世界はどんなに生きづらい世の中に転落しいっていたんでしょうね。

それがまた軌道修正され、今はまたいろんなことを言えて、選択できる世の中になったということはありがたいことです。

ハッピーエンドのオペラって、観るだけで幸せな気持ちにさせてくれます。

フローレス様の衣装も素敵だし、フローレス様がお好きな方はお見逃しなく。

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オペラ 「イオランタ」「青ひげ公の城」

うっ。 今シーズンのオペラについては放置状態の私。

2014年9月から12月のシーズンは、どれも見ごたえのある演目ばかりで、とっても面白かったのですが、全然ブログで紹介できてませんでした。

今年に入ってからは、「メリー・ウィドウ」と「ホフマン物語」を観ました。

「メリーウィドウ」はレネ・フレミングがハンナ役。う~む。私的には可もなく不可もなく、って感じでした。

私の大好きなオペラ「ホフマン物語」は、ホフマン役にVittorio Grigolo。彼の声量って、すごいボリュームがありますよね。
そんな彼の歌うホフマンは、声の色や艶があってドキッとするほどいい時もあるのですが、ホフマンの持つ繊細さとかが欠けちゃったりするところもあり。。。今後の彼に期待します。

ところで「ホフマン物語」は後半ジェームズ・レバインが指揮するそうで、もう一度観に行くべきか悩んでいます。


で、今日はオペラ「イオランタ(Ioranta)」と「青ひげ公の城(Bluebeard's Castle)」のお話。

「イオランタ」はチャイコフスキー作曲の作品で、「青ひげ公の城」はバルトーク作曲の作品。2つの作品が同時上演で、一粒で二度おいしい、もとい、一枚で二演目楽しめる、っていうおいしいオペラです。

この「イオランタ」は、一言でいうと”光”のお話しで、「青ひげ公の城」は”闇”のお話です。それがまた対照的で面白かったです。


「イオランタ」は、お姫さまなのですが、生まれつき盲目でした。

それを嘆いた父レネ王は、娘のイオランタが自分が目が見えないことを悟らないよう、外部と一切接触を断ち、限られた人のなかで生活を送らせていました。

ところが彼女は歳を重ねるにつれ、何かが物足りないと感じています。
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ムーア人の医者は、彼女が本当に見たい!という意志があれば手術で目が見えるようになるだろう、と王に告げます。

でもそうするには、彼女が盲目であることを彼女に伝えなければなりません。

禁断の城の敷地内に、イオランタの婚約者のロベルトと、友人のボデモン伯爵がやってきます。ロベルトは恋人ができたため、イオランタとの婚約解消に来たのでした。

ところがイオランタを見たボデモンはイオランタにひと目で恋に落ちます。(オペラですねぇ)
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が、しばらくするとボデモンはイオランタが盲目であることに気が付きます。

そこでボデモンは光を湛えて”神の創り賜うた最高の美女よ”を歌い、イオランタは光が見たいと叫びます。


。。。ここのシーンがものすご~くよかったです。

”見る”ということを知らないイオランタにボデモンは言います。

見るということは、”神の光を知ることです

光というものは”天地創造で一番最初に生まれたものです。神の最初の贈り物です

初めてのオペラだったので結構歌詞を追ってみていたんですが、この場面はグッときました~。

ここで私は、”あ~、そうかぁ。旧約聖書の天地創造で神が最初に創られたのが”光”だったんだなぁ”つらつらと考えていました。

万物はエネルギーでできているといいます。

スピリチュアルな”光”とは、非常に高い周波数をもつエネルギーを指していて、私たちはこの周波数を上げる(軽くする)ことで、我々のもつ恐れや執着から離れ、喜びやワクワクする楽しみ、愛や寛容さに満たされるようになる、と言いますが、神が最初に創られたのが”光”とは、納得です。

そっかぁ。神が最初に創ったのはやっぱり光だったんだなぁ、と、このオペラを見て妙に納得し、感動したのでした。


それとは対照的に「青ひげ公の城」は、7つの開かずの扉を一つひとつ開けていき、闇へと落ちていくお話。
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「光」と「闇」の対照的なストーリーがセットになって上演されている、っていうのも、なるほどなぁ、と思いました。


「イオランタ」のタイトルロールはアンナ・ネトレプコが演じてました。

もうかなりベテランとなり、貫録のついたネトレプコがお姫さま役というのはちょっとムリな感じがしましたが、でも心の底から湧きあがる情熱を歌うところはさすがネトレプコ、って感じ。

「青ひげ公の城」は、音楽は暗いし、ストーリーは怖いし、ですが、ユディト役のNadja Michaelと青ひげ公役のMikhail Petrenkoは共によかったです。

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*うふふっ。来週はいよいよ待ちに待ったフローレス様のオペラですよん。

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METオペラ 「マクベス」

METのオペラシーズンがはじまった、ということで、早速観てきました♪

演目はヴェルディの「マクベス」
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これは今シーズンとても楽しみにしていた演目です。

もう待ちきれなくって、9月24日(水)のシーズンプレミエの日に観に行ってきました♪

感想ですか?

作品が、「マクベス」ではなく、「マクベス夫人」の舞台にすり替わってました(笑)

っていうくらい、アンナ・ネトレプコがすごかったです。
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ご存じのとおり、「マクベス」はシェークスピアの物語。

スコットランドの王になる、という魔女からのお告げを受たマクベスは、それを夫人に伝えると、彼女の心に野望がむくむくと湧きあがり、二人は彼らのもとに訪れたスコットランド国王を暗殺してしまう。

望みがかなってスコットランドの王位に就いたが、魔女のもう一つの予言「バンクフォーが国王の父に」という言葉が忘れられず、部下の彼を暗殺することにする。

権力は手にしたものの、心の平穏が得られなくなったマクベスとマクベス夫人。

マクベス夫人は発狂し、狂死。マクベスもやがて破壊の道へ転がり落ちる。

とまあ、暗い悲劇のストーリーです。

作曲当時、ヴェルディはソプラノに当時ありえない要求をしました。

彼はマクベス夫人に”醜く邪悪な声と表現”を求めたのです。

これをアンナ・ネトレプコがどんな風に表現するのか、が私たちの興味の的だったわけですが。。。


ネトレプコのマクベス夫人、すごかったです。ものすごい迫力でした。

夫から”スコットランドの王”になる予言を聞き、野心を燃えたぎらせたマクベス夫人は夫を叱咤激励し、スコットランド王の暗殺を夫に命じます。
Macbeth 3

が、その後自分たちのしたことに恐れをなし、やがて彼女は狂い始めます。

このオペラの最大の見どころは、レディ・マクベスの狂乱の場。
Macbeth 4

目はうつろで、宙をさまよい、この世にいながら心は夢か幻の世界に彷徨っている。。。

最近美しく歌うことがキーのベルカント・オペラの出演が多かったネトレプコでしたが、こんな役もこなせるとは。

っていうか、この役、はまり役でした。

彼女は、心から湧きあがる情熱とかを強い思いを演じるとき、常にキラリと光るものを感じるのですが(ロシア人の血がそうさせるのでしょうか)、今回は邪悪な心とはいえ、野心、野望に燃える心を歌う時の彼女は、恐ろしく冷酷で、でも絶対に王の座を手に入れる!という強いパッションで満ちていました。
Macbeth 1


さらに他のキャストもとてもよかったです。

タイトルロールのマクベスはZeljiko Lucic。 ヴァンクフォーがRene Pape。マクダフがJoseph Calleja。
Macbeth 5

すごいキャストが勢ぞろい。(PapeやCallejaがこんなちょっとしか出ない役なんて勿体ないけれど)

しかも指揮者はFabio Luisi。

これで成功しない訳がない訳ですが、不思議なことが起こるオペラなので侮れない。

でもこの舞台はホント~にすごい迫力ある舞台でした。

これ、必見です。

迷っていたら、迷わず観てください(笑)

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Author:Sakura
マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

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