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ツタンカーメンとファラオたちの黄金の時代展

オープン前から楽しみにしていた、ディスカバリー・タイムズ・スクエア・エクスポジションで開催されている「ツタンカーメンとファラオたちの黄金の時代展(Tutankhamun and the Golden Age of the Pharaohs)」。

Tut 0-1

4月23日からオープンしているのだがようやく行ってきた。

ニューヨークでツタンカーメン展が初めて公開されたのは1979年のこと。場所はメトロポリタン美術館。(ちなみにAl君はこのツタンカーメン展に行っている。)

今回は、ツタンカーメンの王墓から発見されたニューヨーク初公開の約50点を含む前回の倍以上の展示品が展示されている。

私はエジプト、カイロのエジプト考古学博物館でツタンカーメンのマスクを見ている。さらにルクソールの王家の谷でツタンカーメンのお墓にも行った。この旅の前に何冊ものエジプト関連の本を読み、エジプトについて随分と勉強した。それ以来エジプトの歴史と文化に魅了されている。だから今回この展覧会があると聞いて楽しみにしていた。

Al君も子供の頃に見たツタンカーメンの展示品をまた見るのをとても楽しみにしていた。そのため彼はVIP Ticketなるものを買って用意していてくれた。このチケットは、優待入場、オーディオツアー、ギフトブックがもらえる、というもの。いつでも入場可能だったのだけど、Al君と夏の猛暑の日に涼みがてらにこの展覧会へ行こうと決めていたのでこんな時期になってしまった。

当日はチケットのおかげで列に並ぶことなく、すんなりと入れた。(といっても列はそんなに長くはなかったのだけど(笑))

このツタンカーメン展、なかなか見ごたえがあった。ディスカバリー・タイムズ・スクエア・エクスポジションはディスカバリーチャンネルのお膝元とあって、展示の仕方が良質だ。よく考え抜かれて展示されているし、書かれている説明もとても端的で判りやすい。

まずはWelcomeのショートフィルムを見た後、ツタンカーメンの彫刻が迎えてくれる。そして...

1:ツタンカーメンの前のエジプト
2:古代エジプトの日常
3:古代エジプト人の考え方
4:死、埋葬と死後の世界
5:エジプトのアートの時代
6:宗教改革
7:少年王
8:ツタンカーメンの日常生活
9:墓

ざっとこんな風に分かれて展示されている。

この展示の流れを見てもわかるように、ツタンカーメンに関する展示物は最後の方にしかない。それ以前は当時のエジプト人の日常や考え方などが判りやすく展示されている。

これらの展示の中で興味深かったのは、ツタンカーメンの墓の発掘者、ハワード・カーターが墓を開けた時の写真が壁に大きく引き伸ばされ、その部屋には写真に載っている埋葬品が展示されていた部屋。写真と見比べながら、これがここに埋葬されていたコレなのね、と思うととても感慨深い。ツタンカーメンが幼少の頃に座っていたのでは、という椅子は大層美しかった。

さらに”墓”のセクションでは、何層にもなって埋葬されていたツタンカーメンの棺で見つかった装飾物が、それぞれの墓の大きさのガラスケースに、発見された位置に位置されて展示されていた。そしてグラフィックで、どんな風に埋葬されていたのか、どの層にどの装飾品が置かれていたのかが示されていた。とても判りやすく面白かった。

しかしそれ以上に興味を引いたのは、2005年に行われたナショナル・ジオグラフィック社によるCTスキャンの模様が映像で放映されていたのと、さらにツタンカーメンのミイラのレプリカが展示されていたことだ。これはレプリカであっても見る甲斐があった。

Tut+2-1.jpg

写真や映像で見るのと違い、こんな大きさだったのか、こんな色をしていたのか、こんなに朽ちていたのか、など、実際に自分の目で見て確かめることができる。

そしてその研究の結果、ツタンカーメンの死因はどうやらマラリアが原因だったということが判明したらしい。

さらにDNA鑑定の結果、ツタンカーメンは左足が退行性の骨の病気にかかっていたことがわかった。ツタンカーメンの死因は、二十歳前にChariot(一人乗り二輪馬車)から落ちて足を怪我をし、そしてマラリアにかかった、という説が有力になった。

暗殺説、とくに毒殺や頭を打たれた撲殺などがささやかれていた中で、この説はとても現実的だ。

この死因だが、最近の発見だということもあってか、展示物の最初のほうにはツタンカーメンの死因はミステリーだ、なんて書いてあったりしたのだが、最後になって新しい説の説明書きがされていた。


さて、このツタンカーメン展、もしツタンカーメンの黄金のマスクを期待したら期待はずれになる。現在ツタンカーメンの黄金のマスクはエジプトから不出なのだそうだ。ツタンカーメンの棺に関しては、4体ある高さ30センチほどのミニチュアの1体が展示されているだけなので、要注意。ツタンカーメン展のポスターにあるマスクは、このミニチュアの棺を大きく写したものだ。ちなみにこのミニチュアには王の体をミイラ化するために取り出された内臓が各々入れられていたのだそうだ。

Tut 3-1

ところで、私たちが待望のツタンカーメン展を見に行った後、友人が面白い記事を送ってくれた。ツタンカーメン展に関する記事だった。それによると...

今週から新しい展示物「Chariot(一人乗り二輪馬車)」が展示品に加わったのだという。え~っ。あと一週間違っていたらこれが見れたのね。ちょっと残念。

Tut 1

このChariotがエジプトを出たことは過去にないそうだ。実に3,300年の時を経て海外にやってきた。最近の発見から、ツタンカーメンの生活と死にまつわる大事なエレメントとして、これを出展することに決めたらしい。もちろん大きな話題を呼ぶことで集客を増やし、収入を得ることも見据えてのことだ。

ツタンカーメン展は2005年にロサンゼルスにはじまり、ニューヨークの後、6都市を回る。それにより$100ミリオンの収益が上がり、エジプトの美術館の改善/向上に使われるのだそうだ。

今はもっと改善されているとは思うが、私がエジプトに行った頃は、エジプト考古学博物館にはものすごい数の展示物が展示されていたのにもかかわらず、整備がゆきとどいておらず、床にゴロゴロと並べてあったのを思い出す。

今回のディスカバリー・タイムズ・スクエア・エクスポジションのようにしっかりした説明書きも少なく、展示数のわりに、どれを見ていいのかわからず、とてももったいなかった。

もし次にエジプトに行くことになったら、もっときちんと整備された博物館になっていることを期待したい。


<おまけ>
アメリカではTutankhamun(ツタンカーメン)を短くTUT(タット)と言う。広告にもKING TUTと書かれている。
Tut 4

Tutahkhamun and the Golden Age of the Pharaohs
226 West 44th Street
Between Broadway and 8th Avenues
2011年1月2日まで

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テーマ : ニューヨーク
ジャンル : 海外情報

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Author:Sakura
マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

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