2016.02.01(月)
ゴールデングローブで最多ノミネートされていた映画「キャロル(原題: Carol)」
ケイト・ブランシェットとルーニーマーラが共演ということで、期待して観に行った作品だったのですが、内容は期待はずれ。でもこの二人の女優さんの演技は素晴らしかったのでブログに書き留めておこうと思います♪
原作者パトリシア・ハイミスは「The Talented Mr. Ripley(太陽がいっぱい)」を書いた方で、この作品は彼女が「The Prince Of Salt」という本がもとになっています。
舞台は1950年代のニューヨーク。
テレーズ(マーラ)はデパートのおもちゃ売り場の売り子として働いていた。
そこへキャロル(ブランシェット)が娘のクリスマスプレゼントのおもちゃを買いにやってきた。
売り場でテレーズを見たキャロルは、なにか彼女に感じるものがあり、テレーズに娘のクリスマスプレゼントについて意見を聞き、プレゼントを購入する。
そしてキャロルは立ち去るときに自分の手袋を置いて店を出た。
ここで何も起こらなければそれでもOK。でも、もし彼女から連絡が来たら。。。
カウンターに残された手袋を見つけたテレーズは、手袋を郵便でキャロルに送った。
。。。これが二人の運命の始まりであった。
キャロルは裕福な家のマダムで、子供もいて、一見人がうらやむような生活をしていました。でも、心の奥底に感じる本当の自分に気が付き、その自分を閉じ込めておくことができないでいました。
その本当の自分とは、同性に興味があるということ。
一方テレーズには、ボーイフレンドがいて結婚の話も出ているものの、彼が自分の夫になるべく人なのか、彼との結婚を本当に自分が望んでいるのか、本当に自分がしたいことは何か、ピンとこないまま、日々を過ごしていました。
そんな彼女がキャロルと出会ったとき、何故かいつもと違う行動に出て、運命が動き出していきます。
面白いのは、キャロルがテレーズと出会ったとき、キャロルは確信犯であったけれど、テレーズは自分の感情がどこから来ているのかかわっていなかったこと。
なのだけど、テレーズはキャロルが残した手袋を彼女に送り、それを手にしたキャロルはテレーズを自宅に誘います。
そこであまり幸せではないキャロルの結婚生活を垣間見て、そこで二人の関係は一旦ストップしたかのように見えるですが、一度動き出した運命は、さらに続くのでした。。。
この映画の見どころは二人のずば抜けた女優さんの演技に尽きると思います。
キャロル役のケイト・ブランシェットは、最初から自分の感情を理解し、賭けにでます。テレーズと出会う時の彼女の視線は、獲物を狙う肉食獣の眼差しそのもの。
それに対し、テレーズは無防備で無垢な草食動物のよう。
でもテレーズは、獲物に狙われていることをなんとなくハートでは感じていて、彼女の魅力にあがなえず、自分の意志で全てを彼女に投げ出していくのですが、その様子がまた潔い。
彼女たちの視線の絡み合い、会話、駆け引き、というか、駆け引きするのはもっぱらキャロルで、それにまっすぐにこたえていくのがテレーズなんですが、そんな二人にドキドキします。
人が恋に落ちて、全てに賭ける、そういうドキドキ感をこの映画を通して味わえます。
もう、ホントにすごい演技です♪
この二人の演技力を見るためにこの映画を観る価値は大ありだと思います。
個人的にアカデミー賞の助演女優賞はルーニー・マーラもありなんじゃないかな~、と思っています。
ところで50年代って、まだまだ同性愛はタブーだった時代。
そんな時代に自分の気持ちに正直になって、その気持ちを貫いていく選択をした彼女たちの人生はどうだったんだろうな~、と、その後の二人に思いを馳せるのでした。
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ケイト・ブランシェットとルーニーマーラが共演ということで、期待して観に行った作品だったのですが、内容は期待はずれ。でもこの二人の女優さんの演技は素晴らしかったのでブログに書き留めておこうと思います♪
原作者パトリシア・ハイミスは「The Talented Mr. Ripley(太陽がいっぱい)」を書いた方で、この作品は彼女が「The Prince Of Salt」という本がもとになっています。
舞台は1950年代のニューヨーク。
テレーズ(マーラ)はデパートのおもちゃ売り場の売り子として働いていた。
そこへキャロル(ブランシェット)が娘のクリスマスプレゼントのおもちゃを買いにやってきた。
売り場でテレーズを見たキャロルは、なにか彼女に感じるものがあり、テレーズに娘のクリスマスプレゼントについて意見を聞き、プレゼントを購入する。
そしてキャロルは立ち去るときに自分の手袋を置いて店を出た。
ここで何も起こらなければそれでもOK。でも、もし彼女から連絡が来たら。。。
カウンターに残された手袋を見つけたテレーズは、手袋を郵便でキャロルに送った。
。。。これが二人の運命の始まりであった。
キャロルは裕福な家のマダムで、子供もいて、一見人がうらやむような生活をしていました。でも、心の奥底に感じる本当の自分に気が付き、その自分を閉じ込めておくことができないでいました。
その本当の自分とは、同性に興味があるということ。
一方テレーズには、ボーイフレンドがいて結婚の話も出ているものの、彼が自分の夫になるべく人なのか、彼との結婚を本当に自分が望んでいるのか、本当に自分がしたいことは何か、ピンとこないまま、日々を過ごしていました。
そんな彼女がキャロルと出会ったとき、何故かいつもと違う行動に出て、運命が動き出していきます。
面白いのは、キャロルがテレーズと出会ったとき、キャロルは確信犯であったけれど、テレーズは自分の感情がどこから来ているのかかわっていなかったこと。
なのだけど、テレーズはキャロルが残した手袋を彼女に送り、それを手にしたキャロルはテレーズを自宅に誘います。
そこであまり幸せではないキャロルの結婚生活を垣間見て、そこで二人の関係は一旦ストップしたかのように見えるですが、一度動き出した運命は、さらに続くのでした。。。
この映画の見どころは二人のずば抜けた女優さんの演技に尽きると思います。
キャロル役のケイト・ブランシェットは、最初から自分の感情を理解し、賭けにでます。テレーズと出会う時の彼女の視線は、獲物を狙う肉食獣の眼差しそのもの。
それに対し、テレーズは無防備で無垢な草食動物のよう。
でもテレーズは、獲物に狙われていることをなんとなくハートでは感じていて、彼女の魅力にあがなえず、自分の意志で全てを彼女に投げ出していくのですが、その様子がまた潔い。
彼女たちの視線の絡み合い、会話、駆け引き、というか、駆け引きするのはもっぱらキャロルで、それにまっすぐにこたえていくのがテレーズなんですが、そんな二人にドキドキします。
人が恋に落ちて、全てに賭ける、そういうドキドキ感をこの映画を通して味わえます。
もう、ホントにすごい演技です♪
この二人の演技力を見るためにこの映画を観る価値は大ありだと思います。
個人的にアカデミー賞の助演女優賞はルーニー・マーラもありなんじゃないかな~、と思っています。
ところで50年代って、まだまだ同性愛はタブーだった時代。
そんな時代に自分の気持ちに正直になって、その気持ちを貫いていく選択をした彼女たちの人生はどうだったんだろうな~、と、その後の二人に思いを馳せるのでした。
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