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映画 「あなたを抱きしめる日まで」

ゴールデン・グローブのドラマ部門の作品賞、女優賞、助演男優賞にノミネートされている、映画「あなたを抱きしめる日まで(原題: Philomena)」。

Philomena 1

監督はスティーブン・フリアーズ。

イギリスでベストセラーとなったノンフィクションを原作とした作品です。

*********

1950年代のアイルランド。

18歳で未婚の母となってしまったフィロメーナは、強制的に修道院に入れられてしまう。息子アンソニーも修道院で暮らすものの会えるのは一日一時間のみ。それでも彼の笑顔を見るのが、フィロメーナの一日の唯一の楽しみだった。
Philomena 3-1

ところがある日、アンソニーはアメリカに養子として連れ去られてしまう。

修道院からは「息子の行方をさがさないこと」「息子のことを誰にも話さないこと」と誓わされ、フィロメーナはこのことをずっと彼女の心の中に秘めて生きていた。

それから50年後。フィロメーナ(ジョディ・デンチ)は、娘ジェーンに手放した息子の話を打ち明ける。
Philomena 4

ジェーンはたまたまパーティで知り合ったジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)にこの話をもちかけ、息子探しの旅がはじまる...。
Philomena 2-1

**********

昔(と言ってもそんな遠い昔ではないのですが)、婚前のセックスはタブーで、しかもそれで子供を身ごもってしまった女性は修道院に入れられてしまったりしていたんですね。

修道院の修道女は、”神のおきてに背いた行為をした女性たち”を、ある意味軽蔑した感情を持って見ていて、しかも彼女たちの子供を養子として売り、そのお金は女たちに手渡すことなく、修道院のものとしていました。

この映画はノンフィクションの原作をもとにしているので、そういうことが行われていた修道院があった、ということです。

50年間の沈黙を破って、自分の過去を明かしたフィロメーナは、ジャーナリストのマーティンと共にずっと忘れることのなかった息子探しをはじめます。

怒りを感じるのは、訪れた修道院は、火事のため過去の記録がない、など、幾度か嘘の供述をするんですね。

仮に”神”に仕える人が、自分の狭いものさしを使い、”神の名”のもとで人をジャッジ(判断)し、人を路頭に迷わせる行為をすること。でも本人は”神”がそうすることを望んでいる、と思い込んでいるので悪いと思っていないこと。

そんな修道女に背筋が寒くなる思いを感じていたのですが、フィロメーナはそういう行為を”許す”んですね。

修道女はフィロメーナの行為を許さないのに、です。

フィロメーナは、おしゃべり好きで、世話好きで、純粋なところがあって、ちょっとした感動を話さずにはいられない、田舎のおばちゃん、って感じな人なのだけど、修道女たちの行為に対して”許す”という一言で、彼女が昇華した、っていうか、この映画の全てを物語っていたような気がしました。

あまり書くとネタバレになっちゃうのでこれ以上は書きませんが、この映画、本当にいい!! しばらく後を引くほど、じ~んときました。

理不尽で、納得のいかないこと、など日々ありますが、フィロメーナのような境遇を、彼女が許せるのであれば、もしかして「許すこと」って、本当はそんなに難しいことじゃないのかも、って、感じさせてくれました。

この「許すこと」は、この作品のキーポイントです。

フィロメーナ役のジョデイ・デンチは見事!!! どんな役もその人に成りきって演じる素晴らしい役者さんだけど、今回のおばちゃんぷりは愛らしくてはまり役。

いけてないジャーナリストのマーティン役のスティーヴ・クーガンも上手い!!!

私的には、とてもカンドーした作品でした。

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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

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Re: タイトルなし

こんにちは。

うわ~っ。素敵なコメントをありがとうございます。

> 人間って物事にもよりますが、親子関係を含めて人間革命は許せた人の方が人として成長できるし寛容になるれるんだろうなと思います。
>
> 私も頭では分かっていても感情的な部分になってしまったりと行ったりきたりの時もありますが、相手の為というより自分の為にも許すっていうことは幸せの近道なのかもしれないと、年齢と共に思うのであります。

「許す」ことって、なかなか難しいですよね。小さなことでもなかなか忘れることができなかったりするのに、人生を変えるようなことをされたら、それこそ「許す」ことは難しいと思います...。でもおっしゃるように、「怒り」を抱えていても、それは自分の中にとどまらせているだけなので、いっそ「許して」手放してしまったほうが、心はラクになるし、幸せになるのかもしれないです。



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