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映画 「ノア 約束の舟」

3月末のオープニングの週末の興行収入成績1位、4,400万ドルの売り上げだった、「ノア 約束の舟(原題:Noah)」
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タイトルの通り、旧約聖書の創世記に記された「ノアの方舟」のハリウッド版です。

確かおととしのとあるパーティで知り合った美術製作に携わる人が「今映画制作にかかわってるの」と言っていたのがこの映画でした。できるだけCDに頼らず実写をしたい、とのことで、ロングアイランドに大きな堀?を造っている、と聞いて、すごいな~、と思ったのを覚えています。

なのでこの映画が上映されるのを楽しみにしていました。


監督は「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー。ノアをラッセルクロウ、ノアの妻をジェニファー・コネリー。ノアの父親をアンソニー・ホプキンス、旧約聖書には出てこないイラ役をエマ・ワトソンが演じ、実力派スターが勢ぞろいしています。
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「ノアの方舟」が映画化されるとわかって、そうなるだろうな~、と思っていましたが、やっぱりこの映画はキリスト教やイスラム教など人々の議論になっています。

キリスト教では主にこの映画と聖書の食い違いが問題のようで、イスラム教圏ではノアが預言者のように描かれており、偶像崇拝を禁止しているイスラム教の教えに反するため上映禁止、という国も出ています。


「ノアの方舟」のストーリーは、クリスチャンじゃない人でも知っていると思いますが、映画の「ノア 約束の舟」は旧約聖書に書かれているストーリーとはちょっと微妙に違ったストーリーになっています。

本作品と聖書の違いをざっくりと上げると... (ここから先はネタバレがありますので、これから映画を観る人は要注意!)

○ノアの家族構成が違う-聖書ではノアと妻、3人の息子とその妻が登場人物として出てくるが、映画ではノアと妻と3人の息子、プラス旅の途中で拾った女の子1人(エマ・ワトソン)になっている。

○方舟作りに岩の巨人(堕落した天使)が携わっている。

○ノアの長男セムは一緒に育ったイラ(エマ・ワトソン)と一緒になれたが、次男ハムと三男ヤペテには妻がなく(ヤテペは映画ではまだ子供だけど)、伴侶が欲しかったハムとそれを与えなかったノアに溝ができる。

○怪我をしたトバル・カインが方舟に進入。次男のハムをくどき、ノアを殺すように説得する。

○ノアは大洪水を神の裁きと考え、ノアの一家が人類最後の世代だと考えていた。なのでイラが妊娠すると孫を殺そうとする。


ノアの物語ってそんなに長くないので、2時間ものの映画にしようとしたら、いろんなものをくっつけなければ話がもたなく、しかも人々が飽きないようにストーリーを加えエンターテイメントの要素も必要なので、こういったドラマが加えられたのだと思うのですが...。


この映画の感想ですが、個人的にはとてもいい映画に仕上がっていたと思います。期待以上でした。

もともとザ・ハリウッド映画になっちゃっていて、スペクタルな部分にばかりフォーカスが行く中身のない映画だったら観てもしょうがないかな~、と思っていたのですが、そんな思惑をいい意味で見事に裏切り、メッセージの深い映画でした。


ノアはある時”堕落した人類が大洪水で世界から消し去られる”夢を見ます。

ノアのいた世界は人の欲で溢れ、愛も情もない世界になっていました。感情を感じる、という部分が欠落しているから、人の痛みがわからない。所有欲に溢れているから、自分が欲しいものを得るために、戦いどうし。
(現代とあまりかわらないじゃん)

で、ノアは夢のお告げの通り方舟をつくるのですが、出来上がった船には世界中の生き物がつがいでやってきます。
それは滅亡後、新たに再生し子孫繁栄をさせるため。
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なのですが、ノアは人間は彼らで滅亡と考えていました。堕落しきった人間に対し滅亡することが神が望むことで、それを具現することが自分の使命だと思っていました。

しかし、ノアの息子セトと養女のイラに子供ができてしまいます。

男の子ならいいが、女の子だったら殺す、とノアは本気で考えていました。

でも、母親になったイラも、ノアの妻もそれを許しません。神が何といおうと、自分の心にわきあがる生まれてくる子供への愛が、ノアの考えを阻止します。

結局ノアは生まれてきた子供を見て、生きることを選びます。

これは我々の自由意志の法則そのもの。

そして女性たちの愛が、育むという心が、人類を救うのです。

この映画の根底に流れているテーマは「」でした。


また、お互いへの思いやり不足から生じてしまったノアと真ん中の息子ハムとの確執が、未来の我々の姿を暗示しているかようでした。


古い題材をベースに使いながら今の我々の時代に重ね、スピリチャルな問いかけを一人ひとりのハートに問いかけているような映画でした。(ノンクリスチャンだからこそ見えるものもあるかも知れないけれど。)

ただ一つ気になったのは、洪水のシーン。あの経験をした日本では、あの時の様子がよみがえって見るのがつらくなるかも(要注意)です。


それにしても今年は聖書を題材にした作品が目白押し。

「ノア 約束の舟」のあとは、

リドニー・スコット監督、クリスチャン・ベール主演の「Exodus(原題)」←旧約聖書の出エジプト

メル・ギブソンが監督したイエス・キリストの最期を描いた映画「パッション」の脚本家が描く「Mary(原題)」←聖母マリアの子供の頃からイエスが12歳の頃までの話

ウィル・スミス出演で旧約聖書のカインとアベルを題材にした映画「The Redemption Of Cain(原題)」

さらには「Gods and Kings(モーゼの物語)」「Son of God(イエス・キリストの生涯を描いた映画)」「Jesus of Nazareth」「Judah」などなど。

個人的には来週封切り予定の臨死体験についての映画「Heaven Is For Real(邦題:天国は、ほんとうにある)」が気になっています。

いきなりこんなに宗教的な映画が満載なんて、ハリウッド、どうしちゃったの~?って感じです。

映画の出来を実際に観てみないとこのムーブメントの流れがどちらに向いているのか見極めがつきませんが、なんか風が吹いているような気がする今日この頃です。

宗教をテーマにしながら、本質的に語られていることを見直すような作品になっていたらいいのだけど。

この動きがいい方向に向かう風でありますように。

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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

コメント

こんなに~!?

こんなにたくさんのクリスチャン映画が今年公開されるって、
すごいですよね~!どうしちゃったんでしょう!?
見たい映画だらけです(笑)
本当に良い方向へ向かいますように。

Re: こんなに~!?

八多さん、コメントありがとうございます♪

そうなのです。クリスチャン系の映画が続々公開なのです。ここに挙げたものの他にもあるんですが、こんなになると一種のブームですよね。

芸術やアートの世界ってインスピレーションで通じるものがあるのか(上から降りてきているのか)、一種のムーブメントみたいなのは何か意味があると感じています。

少なくとも"Noah"はよかったので、これから封切りされる映画も根本的なメッセージ性の高い作品だといいな~、と思っています♪ 八多さんのブログもますますすごいことになっていますし、今年もワクワク期待感の高い年になりそうですね!!



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マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

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