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映画 「6才のボクが、大人になるまで」

映画 「6才のボクが、大人になるまで」の監督を務めたのは、私のだ~い好きな映画「ビフォア・サンライズ」「ビフォア・サンセット」「ビフォア・ミッドナイト」のシリーズを監督したリチャード・リンクレイター。

Boyhood 1

ってなわけで、この映画がリリースされてわりとすぐにこの映画を観ました。 ええ、去年の夏のことです。

ひえ~っ。 

そんな前に観た映画について書くのは、オスカーの助演女優賞で母親役のパトリシア・アーケットが受賞するかもしれないから。そして監督賞をリチャード・リンクレイターが受賞したらいいな~、と思っています。

この映画の原題は”Boyhood”といいます。 少年時代、って意味なんですけどね、この映画が話題になっていたのは、なんと12年がかりで撮影されたからなんです。

2002年から2013年まで年に数週間集まって撮影し、一本の映画に仕上げた、という異色作で、6才だった少年が18才になるまでの過程を描いた映画です。

この12年間を同じ人間が演じるため、歳を重ねるごとに登場人物にも変化が見えるのですが、特にかわいい男の子だった主人公のメイソン君の変化は大きく、

Boyhood+3_convert_20150212105301.jpg

最初の数年はホントにかわいい男の子なのに、だんだんと顔が変わって最後はおっさんくさくなっちゃっていきます。

映画では、6才、とか、何年、とか出てこないので、髪型が変わったり、状況が変わったのを見て、あ~、年が変わったんだな~、とわかるのですが、男の子ってこんなに顔が変わるんですね~。


さて、この映画ですが、メイソン君(エラー・コルトレーン)を中心に6才から18才までの12年間を追っているわけですが、

ざっくりとしたあらすじは、

メイソン君の両親は離婚し、母親オリヴィア(パトリシア・アークエット)母と姉のサマンサ(ローレライ・リンクレイター(監督の実の娘))と暮らしている。
Boyhood 5

時々父親(イーサン・ホーク)がやってきて、サマンサとメイソンを連れ出して、楽しませてくれる。

母親は二人にもっといい暮らしをさせるため、大学へ行き学位を取り、先生になるが、そこで知り合った大学教授と再婚。

新しい旦那にも子供がいたため6人兄弟になる。

が、旦那がだんだんコントロールフリークとなり、暴力を振るうようになる。

子供への危害を恐れたサマンサは離婚を決意する。。。


とまぁ、こんな感じで、年が変わるごとに彼らの生活にイロイロと変化があり、いい年もあればそうでない年もあって、まるで誰かの家族のようすを垣間見ているかのよう。

というか、アメリカの家庭で実際に起きていそうなことがてんこ盛りなんで、”あるある”と共感できることがいっぱいありそうな映画です。

なのですが、毎年いろんな変化がありながらも、この映画は家庭やメイソンの周りで起こることをただ淡々と追い、時が過ぎていきます。

親が子供の為によかれとする様々な選択に子供たちは振り回され、その度に住む場所や関わる人々が変わるのですが、子供たちはその状況を受け入れ(ってか、子供には取りあえず受け入れる選択しかない)、順応していく姿をカメラが追っていきます。

そこで親や子供たちのそれぞれの心境を深く掘り下げて、自分はあ~思った、こ~思った、とかはあえてせずに、ただただ普段の会話を通して場面がつながっていきます。
Boyhood+2_convert_20150212105314.jpg

でね、この映画がすごいな~、と思ったのは、

12年間、メインのキャストがず~っと通してこの映画に出てくるのですが(これからして大変なことですよね)、最初から最後まで話がちゃんとつながっていて、きちんとしたストーリーになっていること。

一応おおまかなあらすじはあったとしても、12年間のうちにいろんなことがあったと思うし、メイソン君の成長度によってストーリーは変わったんじゃないかと思います。

特に15歳前後、急に大人っぽくなった時には、男の子から少年へ成長する感情のふらつきみたいなものがちゃ~んと表現されていて、まるでドキュメンタリーフィルムを見ているかのよう。

でもドキュメンタリーじゃないのに、ストーリーにブレや矛盾がなく出来ているのが、この監督のすごいところ。

よく最後にあんなふうにカッコよくまとまったなぁ、と。

最初からエンディングを見据えて撮っていたのでしょうか。

またこの映画は、その年ごとに撮影しているから、時代背景なんかもちゃんとその年の旬な話が織り交ぜられていて、見る側としても、ものすご~く共感するところがあるんですね。

あ~、そうそう。あの年はこんな歌が流行っていた、あ~、あの事件のあった年だ、この年は大統領選の年かぁ、な~んて、自分史とも重ねちゃったりするので、ますます映画がリアルに感じるのです。

この映画を見終る頃には、ひととおりメイソン君の通った道を垣間見ているため、よくグレもせず大きくなったよな~、と、まるで身内の子供の成長を見ているかのように感じます。
Boyhood 4

それとメイソンの母親に対しても、よく育てたよなぁ、という気持ちになります。

子供のためを思い、キャリアを身につけるため勉強をし、目標としていた仕事を得て、新しいパートナーと出会い家族をむかえ、一時期はまるでモデル家族のような生活を経験するも、それが崩れていく。。。

いつも子供のことを思っているけれど、母親業は忙しい。

朝起きて、朝食の支度をして、子供たちを食べさせ、仕事に行き、子供を迎えに行き、またごはんを食べさせ、宿題をさせるともう寝る時間。

子供とももっと一緒に時間を作りたいけれど、とにかく一日に余裕が全くない。

掃除機も洗濯機も電子レンジもあって、便利な世の中になっているはずなのに、なんでこんなに忙しくて追われるような生活をしているんだろう。

世の中のお母さんはこう思っている人もきっとおおいはず。

パトリシアも例にもれず、そんな日々を送っているひとり。

そうやって必死に生きてきて、気が付いたら子供が大学に行く年齢になっていた。。。

いろいろあったけど、頑張ったよね、って声をかけてあげたくなります。
Boyhood+7_convert_20150212105348.jpg


本当に映画化されるかどうかもわからないのに、12年間も撮影し続けたこともすごいし、その12年間メインなキャストが全員揃って撮影することもすごいし、はじまりから最後までちゃんとストーリーもうまく繋がっていてまとまっていることもすごい。

いやぁ、この監督、やっぱすごいです。

こんなこと、好きじゃなかったらできません。

でもきっとリンクレーター監督には見えないものがちゃんと見えていたんでしょうね。


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