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ヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭 「Neo's Guests」

ヒューマン・ライツ・ウォッチ映画祭で観た映画「Noe's Guests」。

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インドは産業の60%が農業だそうだ。

農業はインドを支えるの大きな産業であるはずなのに、過去十年に200,000人もの農民が自殺をはかっている。

しかしこの事実はインドの官庁やメディアで問題として認識され取り上げられていない。

ジャーナリストP.Sainath氏は、この問題に関して人々の認識を上げようと、日刊紙”The Hindu”でこの問題を積極的に取り上げている。

これだけの自殺者がでているのにも関わらず、”貧困”が社会問題としてどの新聞も取り上げてはいない、ということはインドの人口の半分以上もの人々はニュースに取り上げる価値もないということなのか。

”農民であるということは罪であるのだろうか?”

沢山の農家では、農業を営むために銀行に多額の借金を抱えている。いくら農作物を収穫しても、収穫高が低いので、借金を減らすどころか家族を養うも精一杯の生活だ。

彼らが収穫したものは、主に欧米に輸出される。

生まれ変わるなら、ヨーロッパの家畜に生まれてきたい。おなかいっぱい食べられるから。

こんな皮肉なジョークがインドの農民の中で語られている。

一頭の牛の食費が1日2.50ドルなのに対し、インドの農民の家族は1日50セントで生活をしているのだそうだ。

若い母親の中には家族を置いて、一日20時間も外に働きに出る者もいる。朝3時、4時に起き、徒歩で駅まで行き、ひとしきり働いた後、夜11時に家に戻る。こんなに働いても、生活は苦しい。

生活に絶望を抱いた家長は希望のない生活に終止符を打つ。

nerosguests76_big.jpg

家族は、もちろん父親がこんなことを考えていたなんて寝耳に水だ。

映画の中で、沢山の詩を遺した父親がでてきた。彼の詩がいくつか映画の中で読まれたが、どれも胸が痛む。生活に疲れ、夢も希望もなく、くたくたの人生。それを読み上げる娘を見るのもとても切ない。父親はこの世を去ってしまったが、娘たちはこれから生きなければいけない。まだ幼い兄弟も含めて、これからどうやって生きていけばいいというのだろう。

映画の中に出てきた一枚の写真が脳裏に焼きついて離れなかった。下段の真ん中の写真だ。

Neros Guest 1

右側の女性は自殺した夫の妻だ。混乱し、悲観にくれている。そして左側は長男だ。突然の父親の死に、悲しみとともに、自分が家族をまとめていかなければならない事実に、重責を感じ、困惑し、不安におののいている。

父親の死の後、家族がひとり、ふたりと追って命を絶つケースが沢山あるのだという。

これだけの自殺者がいながら、政府は手を差し伸べるどころか、この事実を問題として取り上げてもいない...。

こんな状況をなんとかするため、少しでも多くの人にこの現状を知ってもらい、目を覚まし、この苦しい生活から人々を救うため、P.Sainath氏は講演をし、記事を書き、活動を続けている。

とても心が痛む映画だった。

Nero's Guest Traiter

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