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映画 「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

明日はオスカー。

オスカー関係の映画については書き終えたつもりだったけど、やっぱりもう少し書いておきたいと思います。

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」。
Birdman 7


これねー、書こうか迷っていたのですが、ちまたでは「6才のボクが、大人になるまで。」と共に、作品賞候補が高いと言われているので、やっぱり書くことにします。(それに主演男優賞が「博士と彼女のセオリー」のエディ・レッドメインか、本作のマイケル・キートンかって言われてますしね)

監督は「21グラム」 「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

主人公のリーガンをマイケル・キートン。共演はナオミ・ワッツ、エドワード・ノートン、エマ・ストーン。

*********

リーガン(マイケル・キートン)は、ブロードウェイの舞台の稽古中。

彼はかつてハリウッドのスーパーヒーロー映画「バードマン」で一世風靡をした俳優だった。しかしそれ以降は大きな仕事に恵まれないでいた。

60代となり、ここでなんとかもう一度脚光を浴びたい、と、ブロードウェイ進出を決め、自ら演出と主演を務めることになったものの、製作費、キャスティングと次から次へと問題が続出。
Birdman+6_convert_20150222062418.jpg

リハーサルの最中、怪我で降板になった俳優の代わりに、ブロードウェイで活躍するマイク(エドワード・ノートン)が代役となるが、才能はあるのだが自分勝手な振る舞いにリーガンも周りも振り回される。

紆余曲折を経て、やがて本番をむかえるのだが。。。

*********

主役の俳優リーガンを演じるのはマイケル・キートン。

彼はハイウッドのスーパーヒーロ映画「バードマン」を演じ、一躍有名となったハリウッド俳優、という設定なのですが、マイケル・キートン自身もかつてスーパーヒーロー映画「バッドマン」を演じ、一世風靡をした役者さんです。

そしてその後、パッとしたキャリアに恵まれたなかった、というところも重なっています。

映画の中でリーガンの演技は絶賛されるのですが、キートン自身もこの作品で同じことを体現していて、まるでパラレルワールドのよう。

さらにナオミ・ワッツ演じるレスリーは、売れない女優でやっとこの作品でブロードウェイの舞台に立てた、という設定。
長いこと芽を開かなかったナオミ・ワッツもなんとなく自身の人生と設定が似ています。

もっというと、イニャリトゥ監督自身も「21グラム」ほど賞賛された映画は撮っていなかったともいえるので、そもそもこの映画の設定は、監督の心の根底にあったもので、監督自身が自分を奮い立たせるためのチャレンジだったのかもしれません。


この映画のすごいところは、長回しの手法。

最初から最後まで、カメラ回しがどこで切れているかわからないくらい、ほとんどワンテイクに見えます。

途切れが見えないのです。

切れ間なく話がどんどん進むので、観ているほうは息つく暇がありません。

もちろん実際の撮影は途切れ途切れで撮影されているのでしょうけど、全く滑らかに切れ間なく映像が続いていくんですね。

この技術はすごい!


そしてリーガン演じるキートンの演技もすばらしい。

リーガンは、役者としてだけでなく、夫としても妻から見放され、父親としても娘との関係がうまくいっていないない男。

過去の栄光である自分の主演した「バードマン」の映画のポスターを見ては、現在の自分に焦燥感を感じている。

その彼の頭の中で、”バードマン”が彼に囁きます。

その囁く言葉が、リーガンの心の中に潜んでいる自我そのもの! 

”こんな地味な芝居をやってどうするんだよ。昔みたいにスーパーヒーローやってハリウッドで大儲けしようじゃねーか”って。

彼の心の中の自我の主張が誇張されて表現されているのか、本当に彼の頭の中で起こっているのかわからないのだけど、本番に向かって彼が追い詰められていくにしたがって、バードマンの声や存在がだんだんと大きくなっていきます。

Birdman_convert_20150222055946.jpeg

リーガンの妄想か、本当に超常現象が起きているのか、その辺はとてもSiFi的ではあるのですが、でもこの映画の根底にあるものは、60代の後がない年齢となった男が、もう一度一花咲かせ未来を切り開こう!というドラマです。

現か幻か、危うい狭間をゆらりゆらりと揺れながら生き抜くリーガンを演じるマイケル・キートンの演技がすばらしい。
Birdman+3_convert_20150222055927.jpg

これはもう迫真の演技!


それと劇中劇で代役として選ばれたマイク役のエドワード・ノートンがまた上手かった!

才能はあるけど勝手極まりないマイクの振る舞いは、ある意味突き抜けたコメディそのもの。

っていうか、この映画自体が上質のブラックコメディだと思うのですが、エドワード・ノートン演じるマイクがまたこの映画にものすごいスパイスをきかせています。

Birdman 2

マイクの出現で、再起を図ろうとしていたリーガンの役者としての自尊心や価値を踏みにじられそうになるどころか、舞台自体まで彼の功績として持っていかれそうになるは、共演者のレスリーに手を出そうとするは(しかも本番の舞台中に)、アシスタントとして働いていた娘がマイクに気を持つは、で、まわりは超振り回される。

エドワード・ノートン演じるマイクも濃~いキャラでした。


この映画は強烈なブラックコメディ。


さ~て、明日はこのブラックコメディの「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」にオスカーが輝くか、もしくはファミリードラマの「6才のボクが、大人になるまで。」にオスカーが輝くか。はたまた、ダークホースが出てくるか。楽しみで~す。

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