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ミュージカル 「Allegiance(アリージャンス)」

最近ニューヨークでは面白そうなミュージカルがたくさんリリースされていて観たいものが多いのですが、その中で是非観ておきたかったのが「Allegiance(アリージャンス)」でした。

Allegeance 1

この作品は第二次世界大戦中のアメリカが舞台。

大戦中に強制収容所に入れられた日系アメリカ人や日本人移住者の家族をテーマにしたミュージカルです。

私はアメリカに来るまで、第二次世界大戦中に日系アメリカ人や日本人移住者の方たちが、アメリカで強制収容所に入れられていたという事実を知りませんでした。

私はアメリカでの生活のほとんどを東海岸で過ごしていますが、早くから日本からの移住者が住み、第二次世界大戦中にはすでにアメリカ生まれアメリカ育ちの日系人も数多くいた西海岸では多くの方が強制収書所に送られたこともあり、東海岸よりも西海岸のほうがこの事実が語り継がれ、認知度や理解度も大きいと感じています。

この作品のプロデュースをし、自らも出演しているのがジョージ・タケイ氏です。

ジョージ・タケイ氏といえば”Star Trek(スター・トレック)”のSuluですよね。
George Takei

本作はジョージ・タケイ氏の体験をもとにつくられた作品。タケイ氏は5歳の誕生日を迎える直前から約3年にわたり収容所で生活されたのだそうです。

2012年にサンディエゴでこの作品が上演された後、今年11月はじめにブロードウエイの上演に至りました。

ストーリーは、

第二次世界大戦中、日系3世のサム・キムラは家族と共にワイオミング州の強制収容所に送られます。
Allegeance+4_convert_20151129062219.jpg

「日本人を先祖にもつ」という理由で収容所に送られた人びと。

でも理由はひとつでも、受ける思いは人それぞれ。

日本からアメリカに移住した人たちは、日本人という気持ちが強く残っている。もしくは二つの国の狭間にたち、心が揺れたり、どちらにも転ぶことが出来ずにいたり。

またアメリカで生まれ、アメリカ人として育ってきたサムのような日系人は、自分のことをアメリカ人だと思っている。自分の祖国が手のひらを返したような仕打ちにとまどい、アメリカへの愛国精神を証明しようとする。

さまざまな人々の思いの中で、祖国に対する思い、苦境を支えた”我慢”の心、家族や恋人に対する”愛”、そして”赦し”の心がミュージカルを通して語られています。
Allegeance 7

アメリカの黒い歴史がテーマであり、下手すると暗~い内容になりがちなのですが、この作品の根底に流れているのは、事実を知り、このようなことが二度と起こらないようにすること、そしてこれから生きる人々がさらによい人生を送ることができることへの思い。

この基軸がしっかりとしているから、作品を観た後、ど~んと落ち込むようなことはなく、さらにもっといい日々を過ごしていこうという元気がでてくるように仕上がっているように感じました。

またジョージ・タケイ氏ご本人が、主人公サムの現在と、収容所時代のサムのおじいちゃんとして登場しているのですが、おじいちゃん役ではともすると緊張感走る場面でも、その存在が場を和ませてくれてくれました。
Allegeance 3

私の場合、アメリカ在住歴のほうが日本在住歴をはるかに上回るようになってしまったのですが、それでも自分は日本人だと思っています。でもいろんな意味で、私はたくさんアメリカに影響を受けていますし、日本に住む日本人の方から見たら、ちょっと感覚がずれている、と感じられるかもしれません。

そしてアメリカに税を納め、ここで心地よい生活をしています。

ところがある日を境に、自分のルーツが理由で罪人のように収容所に送られることになったとしたら、どう思うだろうか、と考えると、きっとアメリカに裏切られた気持ちになるんじゃないか、と。

その思いは、日系アメリカ人としてアメリカで生まれ育った人たちにとっては、アメリカが自分の国であるのだから、もっと強いものがあったのではないか。そんなふうに感じました。

このミュージカルの中でも、サムのように自分はアメリカ人であるということを証明しようとする者、日本人、日本人をルーツとすることに誇りを持っている人など、いろいろな思いを持った人たちが出てきます。思いは人それぞれで、その人の生い立ちなどによって変わってきます。

その思いのどれをとっても、その人たちにとっては真実で、曲げることはできない信念なのだけど、それが原因で家族の心が離れ、バラバラになっていってしまったり。
Allegeance+6_convert_20151129062241.jpg

ミュージカルのタイトル”Allegiance”は忠誠という意味があるのですが、この言葉は国家や自分のまわりの大事な人たちへ向けてもあるのですが、自分の思いに対しても、忠誠であることが必要な訳で。。。

そこでバラバラになってしまった心の行く末に出てくるのが”赦し”の心なんですよね。。。


この作品は日本人として、しかもアメリカに住む日本人として、このテーマの作品は観ておくべきだな~、と思い、このミュージカルを観に行ったのですが、やっぱり行ってよかったな~、と思いました。

ところで、この作品に興味を持ってからジョージ・タケイ氏のこともいろいろ知るようになりました。

アメリカ先住民、公民権運動、同性愛や性的マイノリティ、女性の職業差別開放など、多岐にわたる人権活動もされている方だったのですね。そんなことからも彼の人柄やこのミュージカルを通して人に伝えたい思いなどが感じられたのでした。

Allegiance
Longacre Theater
220 West 48th Street
New York, NY

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