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モーストリー・モーツァルト (Mostly Mozart)

今、リンカーン・センターで行われているモーストリー・モーツァルト。

このフェスティバルは名前のごとくモーツァルトを中心に構成されたフェスティバルだ。(そう、全部ではなくMostly(ほぼ)モーツァルトの作品で構成されている)

土曜日に、このコンサートに行ってきた。

Mostly Mozart

この日はAll-Mozart Program(全モーツァルトの作品)の日。コンダクターはオスモ・ヴァンスカ(Osmo Vanska)。

演目は次の通り。

Symphony No.24 in G minor, K.183 (交響曲第5番ト短調)1773年
Piano Concert No. 20 in D minor, K.466 (ピアノ協奏曲第20番ニ短調K.466)1785年
Symphony No.40 in G minor, K550 (交響曲第40番ト短調) 1788年

このコンサート、とてもラブリーだった!!!

まずは指揮者。オスモ・ヴァンスカの指揮がすばらしい!!!彼は体全体を使って指揮をする。心の底から音楽が湧き上がってくるかのようだ。とてもエモーショナルで、繊細で、なのに全体をドラマチックにまとめている。音楽が生き生きしていて、まるでMorzartの音が息を吹き返したかのようなLiveな音を楽しんだ。彼の指揮に見とれて、奏でる音にうっとりと酔いしれた。

この日の演目はとてもユニークな演目だった。全曲短調のコンサート。交響曲は同じG minorでありながら、一つ目は1773年作曲。もう一つは1788年作曲。

1773年の作品はモーツァルトが17歳の時の作品だ。この音楽を聴いて、やっぱり彼は天才だったんだと改めて思った。音楽は力強く、躍動感があり、若さに溢れている。モーツァルトにしては、早いアップテンポの曲だ。

対して1788年の、最初の”Molto Allegro"がとても有名なこの曲は、No.25に比べると深みがあり、音楽がさらに複雑になっているのがよくわかる。モーツァルト32歳の作品だ。天才作曲家でも、歳を重ねるとともにさらに学びがあり、人生で経験したことが、こんなふうに音楽に影響を与え深みを増していくのだ、としみじみと思った。この対比だけでもなかなか面白かった。

そして2つめの演目、ピアノ・コンツェルト No.20ニ短調K.466。ピアノはアンティ・シーララ(Antti Siirala)。このアンティ・シーララのピアノの音がなんともたまらなかった。彼の奏でる音は、男性にしてはとても繊細で優しく、柔らかく澄んだ、そして甘い音色だ。彼のピアノはまるで心にしみ込む、というよりは溶け込むかのような音だ。ピアノの音とともに溶けちゃうんじゃないか、と思ったくらい。

その昔、貴族たちも暑い夏の夜に、こんなふうにモーツァルトの曲を聴きながら涼をとったのかしらん、なんて思いを馳せながらとてもすばらしいコンサートを満喫した。

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テーマ : ニューヨーク
ジャンル : 海外情報

コメント

No title

>このアンティ・シーララのピアノの音がなんともたまらなかった。彼の奏でる音は、男性にしてはとても繊細で優しく、柔らかく澄んだ、そして甘い音色だ。彼のピアノはまるで心にしみ込む、というよりは溶け込むかのような音だ。ピアノの音とともに溶けちゃうんじゃないか、と思ったくらい。

Sakuraさん、奏者と聴衆のメイク・ラヴですよ。
私、記事で言いましたよネ。どうでしょうか?的を得ていませんか。

hih

No title

モーツアルトなんて・・・、などと高校生の頃はほざいていたのに(^_^;
いま改めて聴くといいっすね。

スコア眺めてもシンプルだし、モーツアルトの時代だからオケも小編成。
だからこそ、指揮者と奏者の呼吸が大事なんだろうな・・・。

それこそライブで、音の息づかいを感じながら聴いてみたいっす(^_^)

Re: No title

そうかも知れませんね。私的には「共鳴」や「たましいが触れ合った」みたいな表現がしっくりとくるんですが...きっと同じことを言っているんでしょうね。

いづれにせよ、彼の奏でる音色の世界はたましいを揺らがすパワーがありました。音楽の力ってすごいです。

Re: No title

モーツァルトのよさって、だんだんと年を重ねるほどにわかってくるみたい。私もそうです。

Hiroto君の言うように、この時代だから今回のオーケストラも通常の半分。それがまたよかったです。指揮者もだから細かいところまで指示ができて徹底できるのでしょうか。

> それこそライブで、音の息づかいを感じながら聴いてみたいっす(^_^)
音の息づかい、いい言葉ですね。それが感じられるからライブの演奏を聴きにいくのがやめられないのです。
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