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胸がしめつけられるように切なくなる 映画 「ブルー・バレンタイン」

ゴールデン・グローブの主演女優賞にミッシェル・ウィリアムズ(Michelle Williams)が、主演男優賞にライアン・ゴズリング(Ryan Gosling)がそれぞれノミネートされていた、ブルー・バレンタイン(Blue Valentine)。監督はデレク・シアンフランセ(Derek Cianfrance)。

Blue Valentine 1

この映画は痛かった。

ストーリーは書くととてもシンプル。

ペンシルバニアに住む、結婚7年目を迎える夫婦ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)。

資格を取ってメディカル・テクニシャンとして病院で働くシンディに対し、ディーンは朝8時からお酒を飲んでも仕事がこなせるハウス・ペインター。ディーンにとって、シンディと一緒に暮らすこと、これが彼の望むこと全てであった。それに対し、シンディは、野心や待望もなく、のんべんだらりと日々を過ごす彼と彼との生活に失望を感じていた。

しかし今はこんな彼らも、出会った頃は、愛し愛され、お互いを望んで結婚したのであった。

Blue Valentine 2-1


この映画は、彼らの現在と、彼らの過去が交差して映る。彼らがどうやって出会い、恋に落ち、結婚にいたったのかが、現在の状況に挟み込まれながらフラッシュバックする。

Blue Valentine 3-1

Blue Valentine 4-1


彼らの過去を観ながら、現在を観るのがとても辛い。

ディーンは結婚7年後も、シンディといるだけでよかった。でもただ愛しているだけでは、シンディを幸せにすることはできなかった。シンディは全てを受け入れてくれたディーンに対し、愛情のかけらを感じることができなくなってしまっていた。

一時はこんなにお互いに愛し合ったのに、歯車が合わなくなってしまった二人。

誰が悪いのではなく、ただお互いに求めるものが違ってきてしまったために起きる悲劇。切ないラブストーリー。

彼らが出会い、愛が芽生え、崩壊していく様を、静かにただ淡々とカメラはその状況を捉える。しかしその様がとてもリアルで生々しい。

シンディが恋に落ちていた頃の、あのこぼれるような笑顔。その笑顔をディーンに見せることができなくなる。それに対し、ディーンは彼女を愛すること以外、なす術がない。それが彼で、変わりようがないのだ。シンディもそれがわかっているので、どうしようもできない。

実はこの映画、シアンフランセ監督が12年もかけて、何度も脚本を書き換え出来上がった作品なのだそうだ。

そして撮影は、まずシンディとディーンが知り合ったシーンを撮り、その後時間をかけてミッシェルは体重を増量させたり、ライアンは髪を変えたりして、7年後のシーンを撮ったのだそうだ。それにより、あのとろけるような幸せな時間と、愛が終わりかける時との撮りわけが可能になった。


久々に観た、上質な、そして心の痛くなる大人のラブ・ストーリー。

こういう映画がもっと評価されたらいいのになぁ、と思う。

観た後も、胸にチクリと痛みが残る、そんな映画だ。

特に愛の終わりにいる人、愛の終わりを経験したことのある人は、とても切なくなるかもしれない。

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今朝から雨。おかげで雪が随分と溶けました。


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テーマ : 最近観た映画
ジャンル : 映画

コメント

>シンディといるだけでよかった。

私もそうですよ~~。(笑)

観ると何だか身につまされそうだなぁ~。

hih

切ないラブストーリーですね。

ブルー・バレンタイン
って
ブルーなバレンタインと言う事にもかかっているんでしょう??
と・・・
ふと気になってしまった私・・・

>ディーンは結婚7年後も、シンディといるだけでよかった。
私も・・・
って、思っちゃう。

お互いに求めるものが違ってきてしまったために起きる悲劇。
これって、離婚夫婦にはつきものなんでしょうね~

永遠ってないのかな~
と思ってしまう~



「ウォール・ストリート」
観てきましたょ。

景色をとても楽しみにしてたけど・・・
字幕を読むのに必死だった。
もう一度ゆっくり観てみたいな~
と言う感じでした。

しかし~
メトロポリタン美術館のパーティシーンは
じっくり??観てましたょ~
結構、これが楽しみだった。

メトロポリタン美術館がもっと出てほしかったと言うのが
私の本音なんですけどね。
まぁーこの映画では、視点がずれてしまうし仕方ないですね。

最後
「アレ?」と言う終わり方でしたね。
正直、ガックリなんだけど・・・・
でも、ハッピーエンドだったので良かった。
と思っておきます。

「人は、変わる」と言う事を言いたかったのかな~
と私は思いました。

中国・インドが出てきて、日本は今はお払い箱??って感じでしたね。

マイケル・ダグラス、おじさんだったけど・・・
かっこいいな~

また、20年後??続き??が出きるのか・・・
楽しみですね。

その時まで、仲良くしてくださいね~♪


またまた登場~^◎^;

今、いろいろ見てたら・・・・
マイケル・ダグラス
がん治療中だったらしいですね。
知らなかった。
がん克服??して、20年後??も期待します。

Re: タイトルなし

別れなどを通していろいろと辛苦をなめてきた我々世代は、特に観ていて身につまされるかも。

昔の自分と重ねて、あ~、そういうことだったんだよね~、と蓋をしていた心から、昔の思い出がポッと出てきちゃったり。

>シンディと一緒にいるだけでよかった。
別れることになった夫婦のうち、男性の多くはこんな感じなんじゃないかなぁ、なんて映画を観て思いました。女性のほうがもっと人生に対して望むものが高く、貪欲なんですよね。きっと。

でもこの映画、本当によくできているし、主演の二人がすごい。こんな地味な扱いではもったいなさすぎ。
この映画、もっとプロモートされないかなぁ。

Re: タイトルなし

>切ないラブストーリーですね。
観ていて、そして観た後も、切ない気持ちが引きずるような映画でした。

> >ディーンは結婚7年後も、シンディといるだけでよかった。
> 私も・・・って、思っちゃう。
う~む。意味深ですね。人生、いろいろありますよね。

> お互いに求めるものが違ってきてしまったために起きる悲劇。
> これって、離婚夫婦にはつきものなんでしょうね~
そうですね。でも悲しいけど、悪いことじゃないと思うんですよね。学びと成長になるのですから。

> 永遠ってないのかな~
> と思ってしまう~
全てのものが、時と共に変化しています。一緒に変化できれば永遠に続くことができるんでしょうね。

> 「ウォール・ストリート」
> 観てきましたょ。
わ~い!

> 景色をとても楽しみにしてたけど・・・
> 字幕を読むのに必死だった。
ただでさえテンポが早い映画なので、次から次へと字幕が変わり、読むのが大変だったかもしれませんね。

> メトロポリタン美術館がもっと出てほしかったと言うのが
> 私の本音なんですけどね。
そうですね~。美術作品とかが映るわけではないので、ちょっと残念だった気持ちはわかります。ならば、やっぱりご自分の目でメトを見るしかないですね!(笑)

> 最後「アレ?」と言う終わり方でしたね。
> 正直、ガックリなんだけど・・・・
そうなんです。あの伝説のウォール街の続編が、こんな終わり方なの~、って肩透かしをくったような感じですよね。

> 中国・インドが出てきて、日本は今はお払い箱??って感じでしたね。
はい。今はどんな映画やTVショーでも、出てくるのは中国、インドばかりです。

ウォール・ストリートをご覧になられて、感想までいただいて嬉しいです!!!ありがとうございました~!

Re: またまた登場~^◎^;

そうなんですよ~。一応完治したらしいですけど。

今回のゴールデン・グローブにキャサリーン・ゼター・ジョーンズと一緒に来ていました。一時期随分と痩せたようでしたが、ゴールデン・グローブでは元気そうでした。また新しい映画の撮影に入るみたいです。(<-ミーハー?)

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Author:Sakura
マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

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