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映画 「マーガレット・サッチャー  鉄の女の涙」

先日のゴールデン・グローブではドラマ部門の主演女優賞を獲得し、アカデミー賞でも主演女優賞にノミネートされたばかりのメリル・ストリープ。

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(原題Iron Lady)」での彼女の演技は、これらの賞を受賞/ノミネートが納得ものの名演技であった。
Iron Lady 7

マーガレット・サッチャーは、言わずもがなイギリス史上初の女性首相。1979年~90年まで在任し、彼女の強靭な性格から”鉄の女(The Iron Lady)”と呼ばれた。男性社会の中で、女性が対等に責務をこなすことはどんなに大変なことだったであろう。ある意味、鉄の鎧を心に着けていないと生きていけなかったかもしれない。
Iron Lady 2


この映画は、マーガレット・サッチャーの幼少から、政治にかかわり始めた頃、夫デニス・サッチャーとの出会い、首相に当選し男社会の中で奮闘し、様々な危機に直面しながら活躍していた頃を、現在の彼女とからめながら映像で追っていく。

彼女の首相としての一面だけでなく、彼女の生い立ち、女性として、妻として、母としての彼女を描いた映画だ。


小さな町のグロッサリーの家に生まれたマーガレットは、地元の名士であり、市長を務めた父の影響もあり、政治家を志すようになる。1950年、保守党から下院議会議員選挙に立候補するが落選。失意のどん底にあった時、デニス・サッチャーが彼女の心のサポートになり、その翌年に結婚。

その後保守党党首を経て、1979年に女性初のイギリスの首相となる。
Iron Lady 1

彼女の首相時代に起こった大きな出来事といえば、南大西洋のフォークランド諸島でのフォークランド紛争だろう。アルゼンチン軍がフォークランド諸島へ侵略したのに対し、彼女は艦隊をフォークランドへ派遣する。国内でも揺れる論争があり、国外からも助言をもらうも、映画の中では彼女は毅然として自国の領土を守るスタンスを貫く。

平和協議を促したアメリカに対し、サッチャーは「日本がパールパーバーを爆撃したとき、アメリカは自国の領土を守るために立ち上がった。フォークランド諸島がイギリスから離れた成れの果ての島の出来事だというけれど、それと同じこと。イギリスは我が領土を守らなければいけない。」と言う。

この事件により彼女は支持率が上がるものの、任期の終わりには国民の反発をうけ、1990年に辞職する。
Iron Lady 4


この映画のすごいのは、メリル・ストリープの演技だ。

イギリスと言う国家のトップに君臨したサッチャーは、今認知症を患っているのだそうだ。

その現在と過去を行ったり来たりしながら映画が進んでいくのだが、晩年のサッチャーを演じるメリル・ストリープがすごい。

亡くなった夫が幻想として現れるが、幻想を見ているのか、彼女の中の真実なのかわからない、ふわふわとしたあやうい境界線を、さまよう視線と我にかえる視線で演じわける。鳥肌がたつような演技だ。

また、現役時代のサッチャーも、彼女の真似の域を超え、メリル・ストリープがサッチャーに見えてくる。サッチャーがメリル・ストリープに入り込んでいる、そんな感じだ。
Iron Lady 5Iron Lady 6


何故日本語の邦題には”鉄の女の”なんて付くのかわからないが、この映画は彼女の弱さや後悔の念を描く映画ではもちろんなく、また、サッチャーが行った功績や当時の議会や政治を追いかける映画でもなく、サッチャーと言う1人の女性が歩んでいる類稀な人生を、現在から過去まで綴った映画だ。

だからこそ、その時代時代に生きたサッチャーの持つ、彼女の立ち居振る舞いや彼女の持つエネルギーを、演じる時代ごとに演じ分けるメリル・ストリープのすごさに脱帽した。

この映画はメリル・ストリープなしではありえなかったと思う。

この映画の見所は、ずばりメリル・ストリープ演じるサッチャー。そんな映画であった。

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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

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Re: タイトルなし

こんにちは。コメントありがとうございます。

メリル・ストリープの演じる今のサッシャー元首相が本当にすごい演技でした。アルツハイマーをわずらっているため、幻想と現実が同居していたりするんですよね。その演技がとてもリアルでした。

> 映画は演じる役者で映画の印象が全然違いますよね♪
はい。この映画はメリル・ストリープなしでは成り立たなかったと思います。

メリル・ストリープと二ーコルキッドマン、ジュリアンムーアが出ていた映画は、「めぐりあう時間たち(原題: The Hours)」のことですね。

この映画は女性作家ヴァージニア・ウルフと2人の女性の物語で、時も場所が全く違う3人の一日がはじまり、それぞれの人生が絡み合っていく、というストーリーです。この映画で二コール・キッドマンはアカデミー賞を受賞しましたよね。
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