Admin New entry Up load All archives
     

トライベッカ フィルム フェスティバル 「Meet Monica Velour」

トライベッカ フィルム フェスティバル、2本目は「Meet Monica Velour」。

主演はSex and the cityのサマンサ役Kim Cattrall。
Meet-Monica-Velour-2-Web-pick_20100501113209.jpg

セクシーでオープンマインドで、ゴージャスなサマンサ役がすっかりイメージと定着している彼女。その彼女が挑戦する映画、ということで興味があった。あまりに役のイメージが強くついてしまった彼女が、サマンサを乗り越えることができるのだろうか?

17歳のトビーはいわゆるNerdな男の子。周りからはちょっと浮いた存在だ。その彼が恋焦がれているのがMonica Velour(Kim Cattrall)。80年代に一世風靡したポルノ女優だ。彼女のスクラップやポスター、ビデオを集め、彼女を眺めてはうっとりとしていた。ある日、彼はMonicaが遠く離れたインディアナでショーをすることを知る。彼のおじいさんが残したホットドッグを売る車Weinermobileをぶっとばして、インディアナへ行く。

写真で見ていた彼女は80年代の彼女。胸をときめかせながら、彼女が出てくるのを心待ちにしていたトビーの前に現れたのは、顔にも体にもくっきりと月日の流れが表れている、49歳のMonicaだった。
Meet Monica Velour

ショーの最中にMonicaが原因で喧嘩となりボコボコになったトビーは、Monicaの家に行くことになる。そこで見た現実の彼女は、お金に困り、娘の親権について争う、複雑で混乱した生活をおくっている女だった。しかしそんな彼女を見ても、トビーの目に映る彼女は、彼のアイドルMonica Velourだった。

二人の間には奇妙な友情が芽生えるが、若い彼はそれが愛情だと感じ、深みにはまりそうになる。ティーンの男の子のファーストラブとロストラブ。そして酸いも甘いも噛み分けた女のストーリー。
Meet-Monica-Velour-1-Web.jpg

もしこの映画がハリウッドの配給でリリースされていたら、興味を持たなかったかもしれない。でも、ものすごい数のスクリーニングの中から選ばれたフィルム、ということで期待があった。

この映画を通して一環しているのは、監督のKeith Beardenのキャラクターに対する深い愛情だ。若い時にたいそう美しく、その美をめいっぱい使っていた女が、50台を目前とし送っている人生はどんなものなのか。この二人以外にも素敵なキャラクターが沢山いて、それらの人たちとの触れ合いや層になって映画に深みをつけている。

映画の後、監督のKeith BeardenがQ&Aに答えた。そこで彼が言っていたのは、この映画のテーマは、「若い男の子のファンタジーと年を重ねた女の現実」。

それが如実に表現されていたのが彼らの会話だ。17歳と49歳の等身大の男(の子)と女が、それぞれの年齢の目線で会話を交わす。どちらも背伸びしたり、噛み砕いて話をしてあげる、なんてことはしない。会話がとてもストレートで、正直なのだ。Nardな男の子と落ちぶれた女。Oddな二人。この二人が、愛や喪失、若さや老い、心の痛みや癒し、友情や愛情、人生についての希望や失望について語る。

17歳を通り過ぎてきた私はトビーの気持ちはとてもよくわかる。そして40代に突入した私は、49歳になる彼女が語ることも手に取るようによくわかる。普通なら、年上の彼女が、17歳の彼にわかるように説明してあげるべきなのかもしれないが、Monicaはそんなことは一切しない。彼女は一人の人間として、彼と対等に語る。不器用でそういう繊細さに欠けているだけかもしれないが、彼女のストレートさが、最終的に少年の心に伝わる。きっとトビーが大人になって振り返った時、Monicaの言った意味がしみじみとわかる日がくるかもしれない。

主人公Monica演じるKim Cattrallはこの役を演じるため、15ポンドも増量したのだそうだ。あのセクシーでナイス・ボディを保つ彼女が、この映画では中年太りが入った、おなかや足や腕がたぷたぷした、落ちぶれた女を赤裸々に見せていた。うわ~っ、と目をそむけたくなっちゃうようなシーンも沢山あった。本当に勇気ある行動だと思う。彼女をいかにセクシーでなく見せるかがキーで、照明とかもどうやったら彼女がくたびれた女に見えるように工夫したのだそうだ。

監督も言っていたが、彼女はお金とかは必要ではない。来月Sex and the city 2が公開されるし、セクシーで美しい彼女で十分いられるはずだった。しかし彼女がこの役を望み、演じたいと言ってきたのだそうだ。監督は、彼女は美しすぎるので、この映画に出るなら15ポンド増やし崩れた感じにならないとダメだと言ったところ、彼女は本当に体現したのだ。

Kim Cattrallは53歳だそうだ。(この映画を撮っていた時は52歳)この年齢で体重を増やすとは本当に勇気がいる。それもSex and the cityのサマンサからは想像のつかない体を大衆に見せなければならない。アップでは目じりにいっぱいのしわ(Crow's foot)が見え、座った時に太ももの肉が垂れて見える。。。どうやったら崩れた体が見えるか、Kim Cattrallも率先してMonicaの体現を追求したそうだ。

彼女の勇気と女優魂、ガッツに圧倒された。本当にすごい。彼女のことを見直した。私の中で彼女はサマンサを乗り越え、女優Kim Cattrallになった。

心がほんわかと温かくなるような、いい映画だった。監督のKeith Beardenはこの作品が長編映画のデビュー作品だったそうだが、今後に期待する。

Meet Monica Velour Video Clip

*********************************************************************************************************

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
関連記事

テーマ : 映画感想
ジャンル : 映画

コメント

Secret

プロフィール

Sakura

Author:Sakura
マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

Twitter...

Categories...B

openclose

コンパクト月別アーカイブ

FC2カウンター

検索フォーム

リンク

ブロとも一覧


Mackdadyz Golf & Hot spring Blog ... Season 4 @Hokkaido ...

美肌ケアとニューヨークコスメ。

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR