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映画 「アンナ・カレーニナ」

「アンナ・カレーニナ」と言えば、ロシアの文豪、レフ・トルストイの長編小説だ。

この小説を「プライドと偏見(Pride and Prejudice)」「つぐない(Atonement)」のジョー・ライト監督が映像化。
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脚本は「恋に落ちたシェイクスピア(Shakespeare in Love)」のトム・ストッパード。

アンナ・カレーニナ役はキーラ・ナイトレイ。
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アンナの夫で政府高官カレーニンをジュード・ロウ。
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アンナと不倫の恋に落ちる若き将校ヴロンスキーをアーロン・ジョンソン。
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...と、監督、脚本、役者と豪華キャスト勢ぞろいのこの作品、どんなものになるのか楽しみにしていた。


私はお恥ずかしながら「アンナ・カレーニナ」を読んだことがない。

だから映画を観る前に、ちらっとあらすじだけを頭に入れて映画に行った。


「アンナ・カレーニナ」は1870年代のロシアが舞台。

壮大なストーリーを短くすると、政府高官カレーニンの妻アンナは、若い貴族の将校ヴロンスキーと出会い、恋に落ち、一時は愛し合うも、悲劇へと向かっていくストーリー。

そこにアンナの兄嫁の妹で、ヴロンスキーに思いを寄せるキチイや、

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そのキチイを愛する地元の純朴な領主リョーヴィンなどの話も絡みあい、ストーリーが重厚に奏でられる。


さっきも書いたが、私は原作を読んでいない。

この映画は、壮大なストーリーを2時間という限られた枠の中で表現したわけだが、原作を読んだことのない私でも、ストーリーにひき付けられ、あっと言う間に時間が過ぎてしまった。

まずこの映画のつくられ方がとても気に入った。

舞台を観ているかのようなつくりで、実にアーティスティック。

文章力がないので上手く説明できないのだが、舞台の上にいた登場人物が、そこにあるドアを開けると、舞踏会の会場になっていたり、

バックグラウンドは舞台の背景のようになっていたり。

映画でしか表現できないような作りで、お洒落で粋。

実に素晴らしいビジュアルづくり。

さらに衣装も美しく、観ていてあきない。
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きっと原作を読んだことのある方なら、ストーリーに深みがない、と思われるだろうと憶測するが、映画で、しかも2時間で表現をするにあたり、今回ジョー・ライト監督が行った表現方法は、実に素敵で私はすっかりと魅了されてしまった。


登場人物のそれぞれの気持ちがすれちがってしまったがために生まれる悲劇や、

気持ちのすれ違いのために気付かされた本当の愛、

など、人間ドラマがつる草のように絡み合う。


1870年代のロシア、というと、まだまだ窮屈な時代。

そんな時代に自分の心の声に従い、愛に走るも、子供への愛情も捨てきれないアンナ。

そもそも18歳で結婚したアンナは、夫カレーニンと恋愛して結婚に至ったのだろうか?

その辺は原作を読んでいないのでわからないが、

若い将校が真っ直ぐで情熱的な愛を捧げるのをアンナは振りほどくことができなかった。
(う~む、オペラ「椿姫」もそうですよね~。若い男の直球の愛が、年上女のストライクゾーンにはまってしまうパターンです)

で、アンナとヴロンスキーは、恋に落ちてしまった。

周りが何と言おうと、社交界からつまはじきにされてしまおうと、止めることが出来なかった。

しかし災のように燃え上がった愛は、だんだんとその勢いが衰えてきてしまう...


幸せな人生って何だろう?

愛する人とほのぼのとした人生を過ごすのも幸せな人生だろうけど、アンナのように燃えるような愛を経験し生きた人生はどうなのだろうか。


自分はヴロンスキーを愛しているというアンナに対し、夫カレーニンは言う。

”How do I deserve this? (私はどうしてこんな目にあわなければならないのだろうか)”


ぼたんの掛け違いで生まれてしまった悲劇。

人は、人が思うようには生きられない。もし人が望むように生きていたら、自分が壊れてしまう。


実に奥の深いストーリーなのだが、映画はさらりとしている。

しかしさすがトルストイのストーリーだけある。

観終わった後、心の一部に映画のストーリーが住みつきなかなか離れていかない。

そんな映画でした。

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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

コメント

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Re: タイトルなし

こんにちは。

キーラ・ナイトレイ、そうですね。ちょっと気の強そうで、危険な感じのする美しさと危うさを持った女優さんですよね。ジュード・ロウは、そうなんです。ハゲちゃって、以前のかっこよさが半減...。しかもこの映画では、年とった演出でちょっとかわいそうなくらい。

アーロン・ジョンソン、ご存知なんですね。そうなんです。実生活は23歳の年上の奥さんがいるんですよね。年上の女性キラー、ということでこの役を抜擢されたんでしょうか。でも彼の演じる役がらは、女性が落ちちゃうのもわかるような美男の役で、実にはまり役でした。(かっこよかったですよ~)

> 日本の一部では不倫が流行っていたりします。その理由は家庭は壊したくないけれど。。。女として見てほしい。。。女でいたいそうです。
う~ん。私が思うに、随分と変わってきてはいると思いますが、日本は20代を超えると女性が女性として見てもらえなくなくなる風潮がまだまだあるような気がします。こちらは女性はいつまでも女性として扱ってくれるので、年なんかすぐに忘れちゃうんですが、日本にいると、いつも自分の年齢が付いて回るし、それによりその年代が振舞うべき姿を無言で要請されているような気がして、ちょっと窮屈に感じちゃいます...。

ご主人との話、素敵ですね!! 結婚してからのほうが大好きだなんて本当に微笑ましいし、すばらしいです。セカンドハーフ(自分の片割れ)みたいな感じなんでしょうね。どうぞ末永くお幸せにv-344

アンナ・カレーニナの場合、私は彼女の人生は過ちだとは思わなくって、彼女は彼女の人生を生きただけ、だと思うのです。社会のルールからははみでているけど、どうしても燃え上がる気持ちを抑えきれず、自分の心に忠実に生きてしまったんですよね。まわりを傷つけてしまったとしても。でも彼女がヴロンスキーを選ばなかったとしても、彼女は幸せではなかっただろうし、どっしにしてもアンナの夫カレーニンを傷つけることには変わらなかったのでは、と思います。

う~む。深い話です。原作が読みたくなりました。

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Re: タイトルなし

こんにちは~。

アーロン・ジョンソンがお好きなお友達とこの映画を一緒に行かれたら楽しいかも。あの心に秘めた情熱的な目でみつめられたら落ちちゃうよな~、って感じで、とても素敵でしたよ~。

> 日本は年齢がついて回りますが。。。負けないぞ~!
いいですね~!!そう。負けないで、いつまでもいい女でいられるようにがんばりましょう~!

忘年会、楽しんでいらっしゃったことと思います。おいしいワインも堪能できましたか?

私は来週からぼちぼち年末パーティが入っています。飲み過ぎないように気をつけようっと。

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