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映画 「ザ・セッションズ」

ゴールデン・グローブのドラマ部門の主演男優賞にジョン・ホークス(John Hawkes)が、助演女優賞にヘレン・ハント(Helen Hunt)がノミネートされていた「ザ・セッションズ(原題)」。

1Sessions

ヘレン・ハントは大好きな女優さんなのだけど、最近見かけなかったので、彼女が出ている映画ということでも興味があった。

監督はベン・リューインで、実話に基づいたストーリーだ。


マーク・オブライエン(ジョン・ホークス)は6歳の時にポリオを患い、首から下を動かすことが出来なくなった。彼はベッドに横たわり人工肺を使用して呼吸をしていたが、ポータブル呼吸器を使用し数時間の外出をすることはできた。

彼の両親は、そんな彼を施設に預けずに看病を続け、彼はカリフォルニア大学バークレイ校へ入学。その後詩人として、ジャーナリストとして活躍した。

冒頭に彼がどのように学校へ通っていたかが映画に出てくる。これはかなり衝撃的だった。電動のベッドに横たわり、鏡を使って回りをみながら通っているのだけど、彼の根性と勇気、生きること、学ぶことについて深く考えさせられる。

また彼が詩を書いたり、文章を書いたりするのも、口にくわえたスティックを、タイプライターに一つひとつ当ててタイプしていく...。

38歳になり、仕事もあり、お金も入ってくるようになったマーク。その収入で人を雇い、自分で出来ない部分を助けてもらいながら自立した生活をしていた。そんな彼の最近の悩みは、看護の人に体を拭いてもらったりすると、下半身が元気になってしまうこと。

そんなある日、ジャーナリズムの仕事で身体障害者のセックスについて取材をし、もしかしたら自分も未知の世界であった体験をすることが可能なのではないか、と思う。

マークが向かったところは教会。

神父のブレンダン(ウィリアム H メイシー)に相談をするマーク。この神父さんがオープン・マインドな方で、彼の事情を聞き、”Go for it! (やってみなさい)”と背中を押してくれる。
Sessions 5

かくしてマークは、セックス・セラピストのセッションを受けることになる。

現れたセラピスト、シェリル(ヘレン・ハント)は、重度の障害者のセラピストをするのは初めての経験。
Sessions 4

セラピーのルールでセッションは6回まで、という設定でセッションが始まる...。
Sessions 6


この映画は、重度な障害を持つマークさんへの同情に対するお涙ものをねらったものでもないし、セックス・セラピストのシェリルを演じるヘレン・ハントの裸体を強調した映画でももちろんない。

長いことベッドに横たわり、動かすことの出来なかった体の一部が実は機能しており、その部分がもたらす感触や意味を追求したいと願うマークさん。ただ単にセックスを経験したい、という欲望以上に彼の決意は意味を持つ。

セックス・セラピストのシェリルは、よりよいセックスを体験するためのセラピストではあるけれど、あくまでも仕事で、感情は入らないはずなのだけれど、今まで官能的に人に触れられた経験を全く持たないマークさんに対し、その感触について一つひとつ確認していくうちに、つけていなければいけない心のベールが緩んできてしまう...。


マークを演じるジョン・ホークスは、全く寝たきり。顔の表情のみの演技。

対するシェリルを演じるヘレン・ハントは、その多くを裸体で演技。でも、カメラのアングルが上手く、彼らの表情などで今どのように感じているのかが、受け手に想像できるように上手く撮られている。


この映画は、マークさんの生きざまと、彼を取り巻く人たちのストーリーだ。

彼はこんな体だからだとあきらめず、自分が出来ることを追求して生き抜いた。

このセッションを通して、ちょっとほろ苦い思いはしたものの、彼が得たものは、男としての自信と、彼がまたひとつなし得たことに対しての自信。


映画はテンポよく進み、ユーモアとほろ苦さを交えて、人と係わること、生きること、経験すること、のすばらしさを語ってくれます。


この映画を観終わった後も、心に尾を引く、そんな映画でした。


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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

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Re: タイトルなし

こんにちは。

大掃除、お疲れさまでした。家は今週末は来客だったため、ほとんどできずに年越しになりそうです。(トホホ...)

ヘレン・ハント、いいですよね。独特の雰囲気を持っていて、親しみを感じる女優さんです。

> さすがアメリカですね。セラピストが存在するんですね。
> 人の可能性は世間の常識では測れない限りないのかもしれませんね。
おっしゃる通りです。常識って、結局人間が作り出したもの。それに縛られず、自分の可能性にチャレンジすることって勇気が入りますが、大事なことなんですよね。

> 人の人生って何が起きるか分からないですものね。
この映画でも素敵な落ちがあります。何かにチャレンジすると、その先の扉が開きます。またその先にチャレンジが待っているのだけど、人生でどれだけの扉を開くことが出来るか、どれだけ自分を解放してあげることが出来るのか、が大事なことのように思います。

私はブログを書いていて、あ~、もっと上手く表現できたらなぁ、とかもどかしい思いがいつもあります...。思っていることを表現することって、本当に難しいです。そんな私のブログにいつも素敵なコメントをいただき、どれだけ励みになったことか。

こちらこそ来年もよろしくお願いします! NY行き、実現するといいですね!!

よいお年をお迎えください♪


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