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映画 「ジャンゴ 繋がれざる者」

アカデミー賞ノミネート作品「ジャンゴ 繋がれざる者(Django)」をようやく観てきました。

Django 1


これで作品賞9作品全部を見終わったことになります。(イェイ!)


監督は、クエンティン・タランティーノ。今回はマカロニ・ウエスタン。

…ということで、過激な血がドバ~ッ、の世界を覚悟して行ってきました。


舞台は1859年、南北戦争勃発の2年前。

歯科医から賞金稼ぎへ転向したキング(クリストファー・ヴァルッ)が狙うお尋ね者の顔を知っていたため、奴隷のジャンゴ(ジェイミー・フォックス)はキングから奴隷の鎖を解かれ、彼に協力をすることを誓う。

キングはジャンゴを奴隷として扱わず、彼に馬を与え、仕事が成功したらジャンゴを自由のみにすると約束をする。
Django 2

ジャンゴが馬に乗って町に着くと町中大騒ぎとなった。

黒人奴隷は馬に乗ることを許されなかったため、馬に乗った黒人を見たことがなかったからだ。

目的を果たした後、ジャンゴの腕を見込んだキングは、冬の間賞金稼ぎを一緒にやろう、と持ちかける。そして春が来たら、ジャンゴの目的を果たすため、協力すると申し出る。

ジャンゴの目的とは、離れ離れになってしまった妻のブルームヒルダを探し出すこと。

春になり、ジャンゴの妻の居場所を見つけ出す。

彼女は冷酷な大農場のカルヴィン・キャンディ(レオナルド・ディカプリオ)のプランテーションにいることがわかった。
Django 3-1

二人は念入りなシナリオを作り、キャンディのプランテーションに乗り込んでいく...。


スティーブン・スピルバーグの「リンカーン」とは時代的に近い時代を描いているのだけど、当たり前だけど、全く違った作品。

タランティーノらしい、大げさな音楽、彼らしいユーモアに溢れ、しかもマカロニ・ウエスタンと言えども彼の手にかかると最後話がどこへ行くのか先が見えなくなることがしばしば。そんなこんなで長い上演時間も長さを感じませんでした。


私が気に入ったプロットは、ドイツ生まれのキングに、ジャンゴが妻探しについて語るシーン。

彼の妻の名はブルームヒルデ”。この名前を聞いた瞬間”!”と来た!!!
Django 6

そう。彼女の名前はワーグナーのニーベルングの指環で、ヴォータンの娘”ブリュンヒルデ”と同じ。

そこでキングは、なぜ黒人の奴隷なのにドイツ語の名前を持っているのかを問う。

キングは彼女がドイツ移民のプランテーションにいたため、ドイツ語も話せることを知る。
(この”ドイツ語を話す”という点が後々大事なキーとなります)

ジャンゴはなぜ彼女の名前がドイツ由来なのだとわかったのかをキングに聞くと、キングはニーベルングの指環のワルキューレからジークフリートの話をかいつまんで話すんですね~。

オペラを知っていると、こういうところが楽しめて素敵!

こういうイキな伏線をしいたプロット、大好きです。


ジェイミー・フォックスはやたらカッコいい役柄だし、ディカプリオは冷酷な大地主を好演。

クリストフ・ヴァルツは、タランティーノの前作「グローリアス・バスターズ」に引き続き、大活躍。ストーリーテラーで、人当たりがよくずるがしこい。しかも冷酷。この人も、本当にすごい俳優さんです。彼の存在がこの映画をひきしめている。

あと、光っていたのが、ディカプリオ演じるカルヴィンの執事スティーブン役のサミュエル・J・ジャクソン。
Django 5

カルヴィンに忠実に使え、彼にとても近しいところで長年働いていたため、態度がでかい。黒人奴隷に対しても、自分のルーツを忘れて彼らを見下し差別する、意地悪ジジイ。

この意地悪ジジイっぷりが見事で、なんで彼がアカデミー賞の助演男優賞に選ばれなかったのかちょっと不思議なくらい。


実にタランティーノらしい作品でした。

...↑ に”エンターテイメント溢れる”っていう形容詞が本来ならば入るべきなんでしょうけど、タランティーノは鬼才で才能溢れる監督であることは認めるけれど、私はどうしても彼の描く、冷酷で血肉とびちる容赦ない殺し合いのシーンに目をそむけちゃうタイプなので、そういう映画を”エンターテイメント溢れる”って言うのに抵抗を感じちゃうんですよね~。

タランティーノが好きな人は絶対に好き、そうでない方も楽しめる素養満載の映画。

当時の奴隷の扱われ方など、残酷だけど、きっとそういう世界だったんだろう、と思わせるシーンもあるし、考えさせられる場面もちりばめられている。ひとひねりどころか沢山ひねりのあるプロットだし、タランティーノはすごいと思う。

でもピストルでバキューン、バキューンのシーンは容赦ないし、血しぶきは大げさなくらいぶっとぶし、そういうのが私のように苦手な人は覚悟して観てください。


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テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

コメント

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いいなぁ!

日本では3月公開なんですよね。
たしか。

超見たいんです、この映画☆
Sakuraさんの評価も良さげで、楽しみー☆

Re: タイトルなし

こんにちは。

タランティーノの作品で、ジョン・トラボルタとサミュエル・J・ジャクソンが出ているのなら「パルプ・フィクション」でしょうか?随分とセンセーショナルな作品でしたよね。

この映画の中の黒人差別も結構むごく描かれてますが、そんなに遠くない昔の話なんですよね。

お知り合いの方のお話しも悲しい現実ですが、そういうことを体験されているのに、他の人に優しくできるとはすばらしいと思います。辛い経験と同時に、心温まる経験もされているから、人にどうしたらいいのかがよくわかるんでしょうね。

Re: タイトルなし

こんにちは。

日本の公開はちょっと遅いんですね。あと1ヶ月。楽しみにしていてください。
期待は裏切らないんじゃないかと思いますよ~。

本文に書くのを忘れましたが、タランティーノ自身もカメオで出てました。

彼のブラックユーモアのスパイスがたっぷりな映画でした。

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