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オペラ 「オテロ」

先日ヴェルディのオペラ「オテロ」を観てきた。

今回見た理由はオテロをホセ・クーラ(Jose Cura)が歌うから。

彼がメトで歌うのは久しぶり、だと思う。

90年代後半頃は第二のドミンゴ、なんて囁かれていた時もあったけど、しばらくメトには来てなかったので、プログラムに彼の名前を見たとき、彼がどんな風になったか興味があってチケットを買ってみた。

ちなみに昔の彼はこんな感じ。
Jose Cura

かなりハンサムで、ちょうど出始めたオペラDVDとかでも映えるだろうからドミンゴみたくなるのかな~、と当時は思っていた。


さて、今回のオテロはムーア人。ということでガングロみたく(って死語?)顔を黒塗りにして登場したホセ・クーラ。えらい恰幅よくなって、しかも髪はごま塩。(髪は鬘かわからなかったけど)

まだ↑のようなイメージでいたため、えらい変身ぶりにちょっと驚き。

驚いたのは見た目だけじゃなくて歌も。

なんか声の通りが悪く、具合が悪いんじゃないの、っていうような声。盛り上がる場面では力強い声が出て、かつての美声を思い出させるんだけど、間あいだが聴きずらい。

ヴェルディの素晴らしい音楽なのに、主役がこれではどうも感情がついてこない。それでも2幕目からはまだマシになったけど、残念。

デズデモーナ役のKrassimira Stoyanovaも、う~ん、ちょっと私的にはイマイチ。っていうか二人のケメストリーがあまり感じられない...。

この夜光っていたのは、ヤーゴ役のトーマス・パンプソン(Thomas Hampson)。この人がバリトン役で出演すると主役を食ってしまうことがあるんだけど、この日もそうでした。

オペラは「オテロ」じゃなくて、「ヤーゴ」と題名をつけたほうがいいような舞台。

オテロの苦悩よりも、ヤーゴの卑屈で人を貶めるストーリーの方が際立って、本題からすぐそれて脇役に目が行きがちな私は、ヤーゴはどうしてこんな風に嫉妬深い人間になったんだろう。幼児期になにかあったのだろうか。なんでこんなに悪知恵が働くんだろう。やっぱり家庭環境かしらん。な~んて、ついついヤーゴのことを考えながらオペラを観てました(笑)。

それでもヴェルディ晩年のオペラは、円熟した巨匠の極み。
音楽はすばらしく、久々のオテロを楽しみました。


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テーマ : オペラ
ジャンル : 音楽

コメント

これは珍しい

こんにちは♪

オテロ、クーラでしたか☆
それはそれは珍しく名前を聞きました。
一時期物凄く人気があったのに。
この人のマスカンニ「カバレリア・ルスティカーナ」を聴いたことがありますが、舞台映えする人ですよね。
ダメでしたか・・・テノールって本当に大変ですね。

でもバリトンがテノールを喰うというのが”結構好き”かもです。
オペラの楽しみですよね☆

「ファウスト」のように「パルシファル」でもカウフマンがパーペに喰われるのを待っております。

Re: これは珍しい

こんにちは。

そうなんです。私もちょっと懐かしく思って、今の彼を観たくてこの演目を観てきました。

> この人のマスカンニ「カバレリア・ルスティカーナ」を聴いたことがありますが、舞台映えする人ですよね。
わ~っ、それは素敵ですね。昔はカッコ良かったから(笑)、ビジュアル的にもよかったでしょうね。

> でもバリトンがテノールを喰うというのが”結構好き”かもです。
> オペラの楽しみですよね☆
はい!オペラって歌手によっても内容が変わっちゃったりするので、そこが面白いところです。

> 「ファウスト」のように「パルシファル」でもカウフマンがパーペに喰われるのを待っております。

去年の「ファウスト」ご覧になられたんですね。私もカウフマンに期待していったらなんか期待はずれで、ちょっとがっかりしました。

「パルシファル」のカウフマンはよかったですよ~。パーぺもよかったし、かなりの出来だったと思います。(うっ、まだこのオペラについてはブログに書けてないのですが...。「パルシファル」について語るのって、ちょっと大変でどうまとめようかと思っているうちにこんなに時間が空いてしまいました。)

もし今年のメトの「パルシファル」をご覧になられる機会があれば、お勧めです。かなりレベルが高いと思います。(演出については好き好きがあると思いますが)

「パルシファル」

うむむ~そうでございますか!
楽しみです。

ご紹介いただいて楽しみにしておりました「リゴレット」もとってもヨカッタです。

「カバレリア・ルスティカーナ」はぜったに聴こうと長らく決めていた演目ですが、なかなかやらんものなのです~「ゴッドファーザーPart3」で劇中劇として演じられているのでどうしても見ておきたくて。

Re: 「パルシファル」

> うむむ~そうでございますか!
> 楽しみです。

やっぱり「パルシファル」については、私もブログに書き留めておこうと反省しました。今シーズン今のところトップで高い評価を得ている「Maria Stuarda」と「パルシファル」について書いていないとは、自分の備忘録になってないですよね。「パルシファル」はかなり完成度の高い舞台だったと思いますよ~。

> ご紹介いただいて楽しみにしておりました「リゴレット」もとってもヨカッタです。
うわ~っ、ご覧になられたんですね。嬉しいです。こういうのもありかな、っていう舞台でしたよね。で、歌手がとてもよかったです。

> 「カバレリア・ルスティカーナ」はぜったに聴こうと長らく決めていた演目ですが、なかなかやらんものなのです~「ゴッドファーザーPart3」で劇中劇として演じられているのでどうしても見ておきたくて。
ここ2週間のうちで「カバレリア・ルスティカーナ」の話がでてきたのは2回目です!
私も同じ理由で「カバレリア・ルスティカーナ」を観るのを楽しみにしていました。メトの「カバレリア・ルスティカーナ」はフランコ・ゼフィレッリの舞台で、私が名作だと思っているこのDVDをそのまま舞台に持ってきています。

http://www.amazon.com/Leoncavallo-Pagliacci-Cavalleria-Rusticana-Obraztsova/dp/B0007P0LNE/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1363743269&sr=8-2&keywords=Cavalleria+Rusticana%2FPagliacci

「ゴッドファーザーPart3」で劇中劇のあのシーンは鳥肌物ですよね。コッポラの美的感覚が巧みに表現されているシーンで、観た後もずっと忘れられない名シーンです。
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Author:Sakura
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