Admin New entry Up load All archives
     

映画 「ザ・イースト」

ザル・バトマングリ監督の新作「ザ・イースト」を観てきました。

私は彼の作品が結構好きなので、本作品を楽しみにしていました。

彼の3作目となる作品なのだけど、この作品もブリット・マーリング主演です。
The East 6-2

<ストーリー>

元FBIで働いていたサラ・モス(ブリット・マーリン)は、スパイとして新しい職場で働き始める。

彼女のボス、シャロン(パトリシア・クラークソン)に言い渡された課題は、大手企業を相手にテロ活動をしている組織「ザ・イースト」のメンバーを探し出すこと。

彼らは石油漏れによって、自然に大危害を加えた石油会社の社長の自宅にタールをばらまき、彼の石油会社が引き起こした環境のようにドロドロにし、さらに他の大企業もターゲットにしている、と声明を出していた。

かくしてサラは、クライアントである大企業を守るべく、目的であるテロ探しのため、バックパックを背負い、サイクリング車に乗って、彼らを探す旅にでる。

バックパッカーの若者たちと電車に無銭乗車していたとき知り合った男をかばったところ、後に彼に助けられ、彼女はある廃墟に案内される。
The East 1

そこでは共同生活をしている数人の男女がいて、彼らが実は目的のテロ・グループだと判明。

が、サラは彼らと生活を共にするうちに、一見秩序ある社会に見えるシステム化された世の中の矛盾と、人々が助け合い共有を基本としたモラルを持った彼らの考え方の狭間で、我々人間にとって、どちらの世界が大切なのかを考え始めます。
The East 5-1

**********

キャリア志向で仕事で成功を納め、上への階段を登っていたサラ。

しかし、小さな共同体で人と人が親密にかかわり合いながら生活していくうちに、世の中にとって大事なことは何か、そしてどうあるべきなのか、今まで自分が正しいと思っていた世界について考えがゆれ始めます。

テロ活動をしている彼らは、危険人物、というよりは、世の中のあるべき姿を追った行く末であることに気がつき、自分が任務として守ろうとしている大企業が行っている矛盾と、自分が遂行しなければならない任務は果たして世のため、人のためになるのだろうか、と葛藤しはじめます。
The East 4-1

その彼女が最終的にとった行動は...

それは映画を観てのお楽しみ、ということにしますが、

この映画はいろんなことを語っています。


大企業が引き起こした環境破壊-その責任を負うはずの企業のトップは変わらず豪邸に住み、問題を自分の生活と全く切り離して考えている矛盾。

医薬品会社は、人の体を脅かす猛毒が含まれていると知りながら、お金儲けのために一般市販品を市場に出し、沢山の犠牲者を出している矛盾。

環境に充分配慮をしていると豪語しながら、実は有毒な液体を工場のまわりに撒き散らしている企業。

ザ・イーストはこのような大企業をターゲットとしており、

一見、大企業が引き起こす問題を批判的に取り扱った作品、と見て取れますが、

実はそれだけではなく、

他のバトマングリ監督の作品同様、この映画は、人の内面に焦点をあてているのが共感できるところ。
The East 3-1


我々が心地よく暮らしていると思い込んでいるシステムは、本当のところちゃんと機能しているのだろうか、

自分の周りで起こっていなければ、別に知らずかかわらず、で生きていけばいいのか、

それともいろいろなことに疑問を持ち、もし間違ったことが行われているのであれば、勇気を持って立ち上がり、正していく必要があるのではないか、

人として、人と関わりあいながら生きていくことについて、

など、いろいろな切り口から、様々なメッセージが流れてきます。

でも、どう捉えるか、そしてどう行動していくか、は、その人、人それぞれにゆだねています。


ブリット・マーリンは相変わらずきれいで、なんというか自然体で、しなやかにサラ役を演じていました。

テロ組織のトップ、ベンジー役のアレクサンダー・スカルスガイドも好演。イジー役のエレン・ペイジも適役。
The East 2


ところで、ザル・バトマングリ監督とブリット・マーリングは、昔バックパックを背負って旅に出て、フリーガンズと知り合い影響を受けたそうです。

フリーガンズとは、ゴミ箱に捨てられた廃棄物を回収して再利用する人たちのことで、ニューヨークにもグループがあります。

以前彼らの活動のレポートを読んだことがあるのだけど、

一日たってしまったドーナツやベーカリー、賞味期限が切れたけど、まだ充分食べられるお惣菜や野菜&くだものなど、マンハッタンの街にはまだ食べることのできる食料がわんさかと日々捨てられていて、それが黒いビニール袋に入り、街のあちこちに捨てられていて、

ビニールをあけると、きれいなまんま他の袋に入ったまんま、そんな食べ物がわんさかと出てくる、という衝撃的なもの。

彼らはそんな人たちと時間を共有し、そんな体験から本作が生まれたのだそう。

それを聞いて、さらに本作品と、彼らに共感を感じたのでした。


********************

ランキングに参加しています。 ポチッ、と押していただくと励みになりま~す。

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ





関連記事

テーマ : 映画館で観た映画
ジャンル : 映画

コメント

Secret

プロフィール

Sakura

Author:Sakura
マンハッタンを眺めながら、ニューヨークの出来事、映画、音楽、おいしいもの、旅の話などを徒然と綴ります。

カレンダー

09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

最新記事

Twitter...

Categories...B

openclose

コンパクト月別アーカイブ

FC2カウンター

検索フォーム

リンク

ブロとも一覧


Mackdadyz Golf & Hot spring Blog ... Season 4 @Hokkaido ...

美肌ケアとニューヨークコスメ。

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR